制限のなかで工夫する経験が実戦で役立つ

毎回何か”縛り”を設けてプレーすることも、実戦的な経験値アップにはとても有効です。
たとえば、使用クラブをパター以外何か1本だけに限定する「番手縛り」。アイアンでバンカーを打ったり、FWでアプローチしたり、ウエッジで飛ばしたり、いろんな工夫が求められることで、応用力が磨かれます。
また、アプローチを全部特定の打ち方に限定するのもオススメ。普段やらない技を実戦練習できますし、「この状況では案外この打ち方が寄る」というような発見があったりもします。
また「絶対オーバー/ショートさせる」「絶対右/左に行かせない」というように結果に制限をかけてプレーするのも、後々必ず生きてきますよ。
番手縛り|「1つの番手でいろんなこと」をすると応用力がアップする

飛ばす工夫や、2打で乗せる工夫が必要
使用番手をパターのほか何か1本だけに絞ってプレーする。その番手の得意な部分を生かし、苦手な部分を補う工夫が応用力を高め、技術的な「引き出し」を増やしてくれる。
8番アイアン1本で回るのは超オススメ

アイアンでアプローチやバンカーショットなどを強いられると、意外な発見につながることも。
あえてFW1本で回ってみるのもアリ

短いホールをFWだけでプレーするには、いろいろな工夫や小技が必要になってくる。
打ち方縛り|「普段やらない打ち方」を積極的に試してみる

アプローチを「ロブショットだけ」「ピッチショットだけ」「ランニングだけ」など打ち方を限定してプレーする。普段やらない打ち方の練習になるし、状況への対応力も磨かれる。
ロブショット

フェースを大きく開いて大きく振り、フワリと高い球を打つ。こういう機会にトライして経験を積もう
ピッチショット

ボールを左に置いて上げて寄せる。落としどころのイメージを実戦のなかで磨こう
ランニング

ボールを右に置いて転がして寄せる。意外な場面で転がしが有利であることに気づけるはず
結果縛り|「絶対ショート」「絶対オーバー」させると本番に強くなる!

「絶対オーバーさせる」とか「ショットもパットも絶対に外すなら右」というように、結果に制限を設ける経験を積んでおくと、本番で必ず役に立つ。
最後はマネジメントのレベルが上がる、「縛り」ラウンドの応用編を紹介します!
” 縛り”ラウンドの応用編
「絶対に乗せる」「 絶対に乗せない」狙い方をしてみる!

”縛りラウンド”の応用ですが、グリーンを狙うショットの狙い方に制限をかけてみるのもマネジメント力を磨くために有効です。具体的には「絶対に乗せる」か「絶対に乗せない」か。
「絶対に乗せる」場合は、ピン位置に関係なく、とにかく乗せることを優先。ピンを狙わず乗せることに徹すれば、やみくもにピンを狙うよりもスコアがよくなることに気づけます。
「絶対に乗せない」場合は、必然的に寄せワン狙いになるので「どこに外すか」が肝心。この場合(写真上)は、グリーンとその周辺エリアを4分割して考え、優先順位をつけて考えましょう。アプローチのしやすさなど「次打」を考えるクセがつき、マネジメントが磨かれます。
優先順位をつけて考えよう

グリーンまわりを4分割。この場合、ピンから遠く平坦な右手前(1)が最優先。次いで右奥(2)。左奥(4)はバンカーがあり、左手前(3)はコブがあって難しい。
「 乗せる 」ときはピンを意識から消す
乗せるためにはピン位置は関係ない狙い方が求められる。いかにピンを意識から消して「乗せる」ことに集中できるかがカギ。
「乗せない」ときはグリーンまわり全体を4分割して考える
グリーンセンターを中心に、グリーンまわりまで含めたエリアを4分割し、どこに外せばいちばん寄せワンが取りやすいかを考える。

Point!「乗せない」ときはピン位置も重要

ピンに対して寄せやすいのは、基本的にグリーン面を広く使えるピンから遠いサイド。
いかがでしたか? ショートコースをぜひ活用してみてください!

レッスン=今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ、千葉県出身。小誌での連載記事のほか、毎週末ジュニアゴルファーをショートコースで指導するなど、レッスン活動も行なう。キッズゴルフクラブ代表。
構成=鈴木康介
写真=高木昭彦
協力=新東京都民ゴルフ場

