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トップチーム昇格から5年目。横浜FMで順調にキャリアを積む山根陸が得てきた経験と自信

トップチーム昇格から5年目。横浜FMで順調にキャリアを積む山根陸が得てきた経験と自信


 2022年に横浜F・マリノスユースからトップチームに昇格して5年目。ルーキーイヤーからコンスタントに出場機会を得て、昨季までの4年間ですでに公式戦出場は130試合を超える。J1百年構想リーグでも7節終了時点で全試合のピッチに立っている山根陸は、今やチームに欠かせない存在だ。

 一方で、23年にU-20ワールドカップをともに戦った松木玖生(サウサンプトン)、北野颯太(ザルツブルク)、高井幸大(ボルシアMG)らは海外にステップアップ。そうしたなか横浜FMで経験を積む22歳は、これまで何を感じ、今後どんなキャリアを見据えているのか。その胸の内に迫った。(第1回/全3回)

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 松永成立、井原正巳、川口能活、中村俊輔、中澤佑二……。横浜FMで活躍した選手を挙げれば枚挙に暇がないが、横浜FMアカデミー出身でユースからトップチームへ昇格し、名を馳せた代表的なプレーヤーと言えば、現在チーム統括本部でクラブを支える栗原勇蔵の名前が挙がるのではないだろうか。現役では在籍14年目で、クラブ最長の8年目のキャプテンを務める喜田拓也らがいる。

 ただ、栗原も喜田もルーキーイヤーはリーグ戦の出場数がゼロ。ふたりともチームの主力を張るまでに数年を要した。時代が違えばサッカーのスタイルも、個々に求められる能力も異なるため、単純な比較はできないが、「アカデミーの最高傑作」と呼び声高い選手が山根陸である。
 
 小学生の頃に横浜FMプライマリーの門を叩いた山根は、順調にステップアップし、ユースに所属していた17歳(20年)の時、トップチームに2種登録された。その後、22年にトップチームへ昇格。1年目からリーグ戦11試合に出場し、チームの3年ぶり5度目の優勝に貢献した。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)23-24は準優勝と悔しい結果に終わったが10試合に出場し、決勝の舞台にも立った。横浜FMでこうした得難い経験を得て5年目を迎えている現状を、どう捉えているのか。

「どうですかね。まだ5年目なので言えることではないかもしれないですけれど、これまで4年間やってきて、いろんなものを見させてもらって、感じさせてもらって。1年目の時に比べれば成長していると思います。でも、まだまだ発展途上なので足りないところが多いです」

 もっともリーグ戦は2年目の23年に21試合(1120分)、3年目の24年に28試合(1178分)、4年目の昨季に29試合(1846分)と、出場数、プレータイムともに伸ばしている。ルヴァンカップや天皇杯、ACLも含めれば、4年間の公式戦出場は130試合以上。そこには手応えも感じている。

「試合数とプレータイムは4年間で積み上げてきたものがあるので、J1の強度やゲームスピードなども含めて自信はあります。もちろん細かい部分はもっと改善していかないといけないですけれど、F・マリノスの練習はハイレベルで、求められる基準も高いなかで、試行錯誤しながらやってきたことが良い方向に繋がっていると思います」
 
 プロ2年目の23年には、アルゼンチンで行なわれたU-20ワールドカップに出場。副キャプテンとして若き日本代表を支え、コロンビアとの第2戦ではゴールを奪った(試合は1-2で敗戦)。だが、チームは1勝2敗で予選敗退。悔しさだけが残った。

「世界の舞台で味わった悔しさを次に繋げていくためには、日常からもっとやっていくしかない。F・マリノスに戻ってからはそういった気持ちも持って、喜田君やナベ君(渡辺皓太)をはじめとした錚々たる先輩たちと競争してきました」

 山根は当時、ボランチのポジションを争う喜田、渡辺、木村卓斗、藤田譲瑠チマ(現ザンクトパウリ)らの名前を挙げ、「見習うことばかり」と述べていた。その真意を改めてこう話す。
「それぞれ自分にできないことをたくさん持っていて、尊敬できる選手たちなので、少しずつ自分のものにしていければなと。喜田君であれば、どれだけ自分たちを信じ続けられるか、自分たちから崩れないためにどう振る舞うかというメンタリティの部分だったり、ナベ君なら推進力や強度など総合力が高い部分だったり。

 自分の課題がより明確になる時もあったし、チャレンジすることも多かったので、これまでいろんな時間がありました。ただ、僕は先輩の真似をしたり、背中を見て学ぶタイプではないので、その都度自分のプレーを振り返ってどうするべきかを考えながらアップグレードしてきたつもりです」

 一つひとつの回答に、真面目さと誠実さが伝わってくる。決して派手なプレーヤーでもないが、それでも130試合以上の出場数を積み重ねられているのは、コツコツと努力して着実に階段を一歩ずつ上がってきたからに違いない。

第2回に続く。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

【インタビュー・第2回】どんな状況でも「目ざす方向性は変わらない」。常に自分にベクトルを向け、自ら考え、行動してきた山根陸が横浜FMで試合に出続けられる要因

【インタビュー・第3回】松木玖生、北野颯太、高井幸大…U-20W杯でともに戦った仲間の刺激を受けて。選手としての価値を上げるために、山根陸が横浜FMで体現していきたい姿

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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