最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
脳トレ四択クイズ | Merkystyle
どんな状況でも「目ざす方向性は変わらない」。常に自分にベクトルを向け、自ら考え、行動してきた山根陸が横浜FMで試合に出続けられる要因

どんな状況でも「目ざす方向性は変わらない」。常に自分にベクトルを向け、自ら考え、行動してきた山根陸が横浜FMで試合に出続けられる要因


 2022年に横浜F・マリノスユースからトップチームに昇格して5年目。真摯にサッカーと向き合い、努力を重ねてきたからこそ、昨季までの4年間ですでに公式戦出場は130試合を超える。今季も7節終了時点でリーグ戦の全試合に出場している山根陸の、これまでの歩みに迫るインタビューである。(第2回/全3回)

――◆――◆――

 公式戦130試合以上という数字を積み重ねてきたからこそ、意識にも変化がある。

 ピッチ上では手を叩いてチームメイトを鼓舞し、険しい表情で激も飛ばす。チームの流れが良くない時は、大島秀夫監督やコーチに指示を仰いでチーム全体の修正を図り、外国籍選手にも積極的にコミュニケーションを図る。こうしたリーダーシップを発揮する山根の姿を目にする機会が格段に増えたのだ。自分がチームを引っ張っていくんだという気概も強く感じられる。
 
「ポジション柄、人を動かすことが大事になりますが、昔はそれ以上に自分のことで一杯いっぱいでした。どのタイミングでどんなプレーを選択すべきか、チームメイトにどんな言葉をかけるべきか、分かっていてもなかなか行動できなかった。ただ、意識してやらないことには始まらないので、チャレンジしている最中です」

 一方で、自身の課題を見つけて一つひとつ改善していく姿勢は変わらない。プレー面で気になることがあれば、試合後すぐに動画を見直すという。

「試合の分岐点になったところだったり、もっとこうすれば良かったかなと感じたところは映像が早く欲しいです。すっきりしたいので(笑)。どうだったのかな? あそこは空いていたのか? とか」

「全てのアドバイスや意見が大事なんです」と話す山根は、監督やコーチからはもちろん、時にはクラブスタッフにも聞くという。こうした取り組みをしているからこそ、自身を冷静に客観視でき、現状や課題と向き合えるのだろう。
 
 J1タイトルの奪還を目論み、ハリー・キューエル監督を招聘した24年。横浜FMはアジア・チャンピオンズリーグ23-24で決勝に進んだ一方、リーグ戦は苦戦し、シーズン途中に監督が交代となった。

 そして25年もチームがJ1で初めて最下位に落ちるなど低迷が続き、1シーズンに二度も指揮官が交代。そうした状況下でも山根が試合に出続けられる要因に、ひとつの強い信念がある。

「試合数を見れば増えている感覚はありますけれど、それよりも自分のパフォーマンスをどのようにアップグレードしていかなければいけないか、そこにフォーカスしています。監督が代わればチームスタイルとか、いろんなものが変わるのは当然だし、それらに適応させながら自分の良さを出してくことが、プロサッカー選手として大事なことです。

 でも、自分が目ざす方向性は変わらない。ただサッカーが上手いだけでは戦えないとすごく感じますし、プレーの幅や強度、判断、クオリティなど全てをもっと上げたい。チームを勝たせられる選手になりたいです」
 当然ながら、悩むことも少なくなかったという。それでも自分の成長のために前向きなマインドを持てるのが、彼の良さでもある。

「その時その時で、悩むこともありました。いろんな状況を経験しましたし。ただ、それらもメンタルの成長に繋がっていると思うし、結局は自分がどうするかしかないので。

 自分がもっと成長するためにどうするべきか、何が足りていないのか、試合を通じていろんな気づきや課題を解消していく。その繰り返しだと思っています。自分の思い描く成長はもっと先にありますから」

 人間、上手くいかない時はどうしても環境や周囲のせいにしてしまいそうになる。だが山根は常に自分にベクトルを向け、自ら考え、行動することで成長に繋げている。普段見せてくれる穏やかな笑顔の裏に、その努力が垣間見える瞬間でもあった。

第3回に続く。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

【インタビュー・第1回】トップ昇格から5年目。横浜FMで順調にキャリアを積む山根陸が得てきた経験と自信

【インタビュー・第3回】松木玖生、北野颯太、高井幸大…U-20W杯でともに戦った仲間の刺激を受けて。選手としての価値を上げるために、山根陸が横浜FMで体現していきたい姿

【画像】トリコロールパラソル舞った!勝利の宴に歓喜した横浜F・マリノスサポーター Part1
配信元: SOCCER DIGEST Web

あなたにおすすめ