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降格に近づくトッテナムの歴史的大不振の要因を伯メディアが検証! 英記者が悔やんだ“判断ミス”とは!?

降格に近づくトッテナムの歴史的大不振の要因を伯メディアが検証! 英記者が悔やんだ“判断ミス”とは!?

イングランド・プレミアリーグの名門トッテナムが、クラブ史でも異例とも言える深刻な状況に置かれている。2026年に入ってリーグでいまだ勝利なし、クラブ史上最悪となる6連敗を喫し、降格圏まで勝点わずか1差の16位と、チャンピオンシップ(2部)行きが現実的な危機として迫っているのだ。

 まさに崖っぷちに立たされ、かつて欧州屈指の強豪と見なされたクラブの面影は全く見られない強豪。監督交代を繰り返し、選手は個々がミスの多発、そしてピッチ内外での不安定な雰囲気など、典型的な危機の様相がこのビッグクラブの中で広がっている。
 
 世界で9番目に裕福なクラブであり、2018-19シーズンにはチャンピオンズ・リーグ(CL)準優勝を果たしたトッテナムが現在、なぜここまで低迷しているのか、世界中のメディアが関心を寄せているが、その中でブラジルの総合メディア『Globo』は、英国公共放送「BBC」のジャーナリストであり、熱心なスパーズ・ファンでもあるティム・ヴィッカリー氏の分析をもとに、その原因を掘り下げている。

 まず浮かび上がるのは、「クラブの哲学と経営方針の乖離」。ヴィッカリー氏は「クラブのモットーは『大胆に挑み、成し遂げる』だが、現在のオーナーの哲学は『利益を上げること』にある」と指摘。伝統的にカップ戦に強く、栄光を追い求めるクラブである一方で、近年は収益重視の姿勢が強まり、そのギャップが競技面に影を落としているという。

 経営面においてトッテナムは、模範的な成功を収めてきた。2001年から2025年にかけて収益は5倍に増加し、約10億ポンド(約2110億円)を投じて世界屈指の最新スタジアムを建設するなど、そのビジネス手腕は高く評価されているが、ヴィッカリー氏は「その一方で、ピッチ上では笑いものだ」と辛辣に語る。

 事実、ビジネスの成功は、必ずしも競技成績に結びついていない。最大の問題のひとつが「勝者のメンタリティーの欠如」だと同メディアは指摘する。トッテナムは1960-61シーズンを最後にリーグ優勝から遠ざかっており、近年のタイトル獲得も限られている。さらに、「ビッグ6の中で最も選手の給与支出が少ない」ということで、これもトップ選手の獲得競争で後れを取る要因となっている。

「補強戦略にも問題がある。2023-24シーズン以降、移籍金1000万ユーロ(約18 億円)以上の選手を20人も獲得したが、その多くが若手選手であり、即戦力は少ないとされており、経験豊富な主力(ハリー・ケインやソン・フンミン)の流出を補う体制が整っていない。結果として若手主体のチームは、プレッシャーのかかる局面で脆さを露呈している」

 このクラブ文化に対する批判は、過去の指揮官たちからも繰り返されてきており、記事ではアントニオ・コンテが退任前に語った「彼らは重要なもののためにプレーしていない。プレッシャーの中で戦いたくない。それがこのクラブの歴史だ」という痛烈な批判を紹介している。また、ジョゼ・モウリーニョやアンジェ・ポステコグルーも同様に、クラブの野心不足を指摘しているという。 そして、近年の迷走を象徴するのが監督人事である。『globo』はこの点について、マウリシオ・ポチェッティーノ時代(2014~2019年)にはリーグや欧州でタイトル争いを演じたが、「その後は、クラブの哲学と一致しない監督を次々に起用した結果、一貫性を失った。守備的なモウリーニョ、コンテを経て、攻撃的なポステコグルーに転換し、さらにリアクティブな戦術のトーマス・フランクを招聘するなど、方向性は定まらないままだ」と指摘している。
  現在は、暫定的にイゴール・トゥドールが指揮を執っているが、現場の混乱は収まっておらず、「試合内容は不安定で、リードしながらも、退場者を出し、短時間で複数失点を喫するなどの『崩壊』が頻発している」という。そしてベスト8入りを逃したCLでも、「試合開始15分で守備陣が致命的なミスを連発した」と同メディアは伝えている。

 さらに、主力の負傷、度重なるフロントの変化もまた、状況を悪化させているようだ。ジェームズ・マディソンやデヤン・クルゼフスキといった主力が長期離脱していることに加え、スポーツディレクターやフットボールディレクターの退任など、クラブ内部の不安定さが続いている。

 同メディアは、こういった問題の根源が、実は「成功に最も近づいた時期」にあったと指摘する。ポチェッティーノ体制下でCL決勝に進出したシーズンについて、「その時点で、すでに衰退が始まっており、補強を行なわなかったことで決定的なチャンスを逃した」と分析。本来であれば、ここで積極的な投資で畳みかけ、頂点を狙うべき局面だったにもかかわらず、「クラブは『これで十分だ』と判断してしまった」ことが、その後の停滞に繋がったという。

 ヴィッカリー氏も、記事の中で「もしあの時、補強を重ねていれば、歴史は大きく変わっていたはずだ」と悔やんでいるが、トッテナムが再び「大胆に挑む」姿勢を取り戻せるのか、それともこのまま歴史的低迷へと沈んでいくのか。シーズン終盤に向けて、その動向が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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