名門にとって7年ぶりのプレーオフ切符は、若き大黒柱の劇的弾によってもたらされた。
現地時間3月19日、サンアントニオ・スパーズは本拠地フロストバンク・センターでフェニックス・サンズと対戦。残り1.1秒にヴィクター・ウェンバンヤマが逆転のジャンパーを決め、101-100で勝利した。
これで今季52勝18敗としたスパーズは、レギュラーシーズン12試合を残してカンファレンス6位以上が確定。2019年以来7年ぶりのプレーオフ出場が決定した。
2月は全勝、同月以降の21試合で19勝と驚異的なペースで勝ち星を量産していたスパーズだが、この日は第1クォーター終盤に逆転されて以降、大半の時間でサンズにリードを許す苦しい展開。
そんな劣勢のチームを救ったのは、やはりエースだった。
6点ビハインドで迎えた第4クォーター、スパーズは残り5分を切って逆に10点差に広げられながらも、ディアロン・フォックスの3ポイントで反撃。ここでコートに戻ったウェンバンヤマは、残り3分28秒に追撃の3ポイントを沈めると、直後には得意のブロックで相手の攻撃を阻止する。
その後は残り1分にフリースローを2本沈め、さらに残り26.6秒にフォックスがレイアップを決め、ついに1点差。そして相手の2連続フリースローミスにも助けられたラストポゼッション。ボールを託されたウェンバンヤマは、ミドルレンジからの1オン1で見事にプルアップジャンパーを突き刺し、チームを大逆転勝利に導いた。
値千金の決勝ジャンパーを含む34得点、12リバウンドをあげた22歳の大黒柱は、緊迫の最終局面を「すごく楽しかった」と回想。さらにこのように続けた。
「こうした状況はしばらく経験していなかった。良い試練だったが、我々はそれを乗り越えた。だからといって、僕らのプレーが完璧だったわけではない。むしろ、平均以下だったと思う。だが、特にこの時期においては、良いテストになった」
自身にとっては3年目で初のプレーオフとなるが、「あまり気にしすぎないようにすることが重要」と浮かれる様子はない。「82試合を戦い抜きたい」と、まずはシーズンを全うすることに集中すると語った。
現在ウエスタン・カンファレンス2位のスパーズは、首位のオクラホマシティ・サンダー(55勝15敗)とは3.0ゲーム差。逆転は叶わなくとも、第2シード以上はほぼ確実な状況で、現在のペースを保てば9年ぶりの60勝超えも視野に入る。
構成●ダンクシュート編集部
スパーズが9年ぶり50勝到達も、ウェンバンヤマは満足せず「まだ十分じゃない。少なくとも60勝はしたいね」<DUNKSHOOT>
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