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キンプリ永瀬廉、存在が国宝級…芝居で見せる進化の軌跡 美声も武器にした“光と影”を行き来する芝居心

キンプリ永瀬廉、存在が国宝級…芝居で見せる進化の軌跡 美声も武器にした“光と影”を行き来する芝居心

King & Prince・永瀬廉の俳優としての活躍に迫る
King & Prince・永瀬廉の俳優としての活躍に迫る

3月27日(金)に公開される映画「鬼の花嫁」に主演するKing & Princeの永瀬廉。この和風恋愛ファンタジーでも、その端正なマスクでカリスマ性あふれる高貴な妖(あやかし)の当主役を務める。デビュー以来、俳優としての彼も王道のラブストーリーから人間の深い闇を描く作品、そしてコメディーまで、進化し続けている。

■“全角度国宝級”の美貌で俳優業でも躍進

King & Princeのメンバーとして、2018年に19歳でCDデビューして以来、「国宝級イケメン」「全角度国宝級」などと称されるビジュアルを誇る永瀬は、早くも翌年に「うちの執事が言うことには」(2019年)で映画初主演を果たす。端麗な容姿を持つ若手俳優陣が集結しているため、彼らの華ありきな作品に思われがちだが、若者たちが名家を襲う陰謀に立ち向かうミステリーでもある。

名門・烏丸家の若き当主である烏丸花穎を演じた永瀬は、持ち前のノーブルな気品を画面に焼き付けただけでなく、清原翔演じる仏頂面の新米執事・衣更月蒼馬に振り回される姿でもかわいげを見せた。人より色彩感知能力が高い花穎が、かすかな色の違和感で事件のヒントを感じ取ったりと、時折見せる鋭い眼光も格好いい。ファンが求める「美しい永瀬廉」の魅力を凝縮した初主演作だった。

その後、永瀬へのあて書きのような役にも巡り合う。連続ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」(2023年、TBS系)で演じた、コンポーザーを志す心優しい青年・海野音だ。メジャーデビューを夢見て音楽に打ち込み、本当にスターになっていく。

海野音として彼が見せたのは、広瀬すず演じる才能豊かだが自由奔放なヒロイン・空豆の行動に困惑しながらも、そっと寄り添う受けの芝居。そして北川悦吏子氏による叙情的な脚本の中で、永瀬は声の表現力でも視聴者を魅了した。低音なのに透明感たっぷりの彼の美声はファンからも度々絶賛されてきたが、本作でもセリフの行間の切なさや優しさまでも雄弁に語っていた。

特に名場面となった第3話のラスト、九州へ帰ろうとする空豆に対し、彼女をのぞき込むようにして「帰んなよ、いろよ」と真剣に引き留める場面は、声のトーンと優しいまなざしを見事に調和させた。恋愛ドラマの主人公に不可欠な包容力と色気を十二分に見せたワンシーンで、当時SNSでも大きな反響があった。

■“世間知らずのナルシスト”をコミカルに体現

2025年には、オフィスラブコメで主演の機会を得る。ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」(フジテレビ系)での天堂昴役だ。巨大アパレルメーカーの御曹司でありながら、起業に失敗してヒラ社員としてやり直す羽目になるという、世間知らずのナルシストを演じた。

本作での彼はこれまでの繊細な芝居から一転、山下美月演じる倹約家で堅実な社員・花倉まどかに振り回されている。不器用に恋に落ちていく姿をコミカルに“顔芸”のようなシーンも交えて演じた。

親友の草壁友也役・西畑大吾(なにわ男子)とは、関西ジュニア時代にユニットのメンバーとして共に活動し、プライベートでも親友ということもあり、息の合った掛け合いも安心して見ていられた。正統派の美形スターで声にも色気があるのに、ノリが良いのも彼の魅力だ。彼の美声で聞くまろやかな関西弁が、これまたたまらない。

そんな永瀬の芸歴の中で異彩を放つ1作が、3月20日にディズニープラスで配信が始まった映画「真夜中乙女戦争」(2022年)だ。

作家・F氏による同名小説が原作の本作は、平凡で退屈な日常に絶望する大学生が、謎の男「黒服」と出会うことで、東京を破壊するテロ計画に巻き込まれていくという、ダークで鮮烈な青春物語。その、鬱屈とした日々を送る主人公の「私」を演じた永瀬は、持ち前のアイドル的なオーラを捨て去った。

彼の甘いマスクが無表情ながらどこかを凝視したり、ニヒルに笑ったりすることで、青年が抱える若さ故の狂気をより鋭敏にスクリーンに映し出している。柄本佑演じる「黒服」に心酔していく危うさと、池田エライザが扮(ふん)した憧れの女性「先輩」に恋する普通の青年という二面性。これを永瀬はクールに、しかし熱く演じきった。

陰や闇を抱えた役でも見せた芝居心は、放送中の日曜劇場「リブート」(TBS系)での無慈悲な冬橋航としての怪演ぶりにもつながっているだろう。冬橋は、表の顔は子どもを支援する優しいNPO法人の職員だが、裏では闇組織の実行役として暗躍する“二面性”のあるキャラクター。ここでも新たな顔を見せている。

また、イケメンなのに繊細で闇を抱えた役といえば、2021年の連続テレビ小説「おかえりモネ」(NHK総合ほか)での、オーディションで勝ち取った「りょーちん」こと及川亮の姿にも重なる。こうしてアイドルとしての絶対的な華にあぐらをかかず、光と影のどちらの領域でも見る者を驚かせてきた。

そして3月27日(金)に公開を迎える主演最新作が「鬼の花嫁」だ。永瀬は鬼龍院一族の次期当主であり、人間の東雲柚子(吉川愛)を花嫁に選ぶ“愛を知らない”鬼・鬼龍院玲夜を演じる。人間離れした美貌とカリスマ性を持ち、ヒロインを守り、怪異とも戦うというパーフェクトヒーロー…この役に説得力を持たせられるのは永瀬しかいない。

今後もその美しい顔が万華鏡のように多彩に輝く姿から目を離すことができない。

◆文=大宮高史



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