「魔性」と言われて真っ先にに思い浮かぶ有名人は誰か。やはり高岡早紀だ。
1988年、14歳の時に岡田眞澄と共演した「マドラス」のCMでデビュー。1990年の映画「バタアシ金魚」では、水着姿で世の男たちを魅了した。さらに、深作欣二監督による1994年の映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」や、翌年の篠山紀信が撮影したヘア写真集で、一糸まとわぬグラマラスで美しいをボディを見せつけ、我々を完全にノックアウトするも、1996年に保坂尚希と結婚。
ところが2004年に布袋寅泰とのダブル不倫が報じられると、ほどなくして離婚。その後、市川海老蔵、勝地涼、松尾スズキなどなど、浮名を流してきた。
2021年には「魔性ですか?」のタイトルでエッセー著書を。誰かの入れ知恵かもしれないが、こういう効果的な逆手の取り方がしっかりハマるのも「魔性」たる所以だ。
その高岡が10月2日の「あざとくて何が悪いの?」(テレビ朝日系)に、松村沙友理とともにゲスト出演した。オープニング、MCの山里亮太がいきなり言い放つ。
「呼吸するように皆を虜にするじゃないですか。『無自覚あざとい』の最終形態が高岡さんですから。全くそういうおつもりないですもんね。『こういうふうにやったらこの人、私のこと好きになっちゃうかもな』なんて意識せずに、ずっとやってらっしゃいますよね」
ところが高岡は、
「何もやってないですよ」
と笑顔で否定する。
ここで松村が高岡への憧れを口にするも、
「だから本当にね、ゴジラ(=高岡)とメカゴジラ(=松村)なのよ」
うまい具合に山里が、2人の格の違いを表現する。そりゃ「魔性」と「あざと可愛い」じゃ、比べるまでもない。
ここで「男友達はいるのか」の話題に。松村が言うには、
「このレベルの魅力的すぎる女性ってもう、全男性が『好き』になっちゃうから、友情成立しないんじゃないかと思って」
これに対する高岡の返答が、なんともハッキリしていて、
「っていうか、男友達っていうのはなんのために必要なんですか」
常々語られる「男と女の友情は成立するのか」なんて小賢しいテーマを、一撃で粉砕。さすがはゴジラだ。
高岡の衝撃のひと言に、山里がツッコミを入れる。
「これ、何がすごいって、もしよ、今これを見ている『男友達としてツルんでる』と思ってた人たちは今、ドキドキよね。『俺って(友達枠じゃなくて)男なわけ?』って」
高岡は「そっち?」と驚いて、さすがの魔性ぶりを見せつけたのだった。
田中みな実や松本まりかも「魔性の女」と言われているらしいが、まだまだ青い。「魔性of魔性」と呼べるのは高岡早紀、ただひとりだ。
(堀江南/テレビソムリエ)

