ハッブル望遠鏡の観測でわかったこと
この彗星では、彗星が急に明るくなるアウトバーストが地上の望遠鏡によって観測されていました。ハッブル望遠鏡のデータによって、彗星が分裂してから明るく見えるまでに1〜3日のタイムラグがあることがわかりました。
彗星が明るくなるのは、ほとんどが塵の粒子に太陽光が反射することによるものです。分裂からアウトバーストまでのタイムラグは、彗星が分裂して露出した氷の上に乾燥した塵の層が形成されて吹き飛ばされるまで時間がかかるからかもしれません。あるいは、表面下に熱が伝わって圧力が高まり、塵の殻が膨張して放出されるからかもしれません。
地上からの分析で、ほかの彗星と比べてK1彗星には炭素が著しく少ないことがわかっています。ハッブル望遠鏡のデータの分析により、K1彗星の組成などについてさらに詳しいことが明らかになると期待されます。
なおK1彗星についてはアストロピクスで、ジェミニ北望遠鏡で2025年11月11日と12月6日に撮影された画像を紹介したことがあります。あわせてご覧ください。
(参考)
「核が分裂した彗星をジェミニ北望遠鏡が撮影」
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Image Credit: NASA, ESA, D. Bodewits (Auburn). Image processing: J. DePasquale (STScI)
(参考)ESA/Hubble

