3月22日、帯広競馬場で行われた12R・ばんえい記念(BG1・4歳上・ダ直200m)は、阿部武臣騎乗の1番人気、メムロボブサップ(牡10・ばんえい・坂本東一)が勝利した。2着に2番人気のクリスタルコルド(牡7・ばんえい・西弘美)、3着にコウテイ(牡9・ばんえい・槻舘重人)が入った。勝ちタイムは3:18.8(馬場水分1.6%)。
道中はメムロボブサップ、クリスタルコルド、アアモンドキーマン、コウテイが先行し、ダイリンファイターら後続は苦戦しながらも第一障害を越えて追走。ばんえい競馬で最高重量の1トンの高重量戦ということもあり各馬慎重に何度も息を入れる、ゆったりとしたペースでレースは進んでいく。
中間点を過ぎたあたりからコウテイ、クリスタルコルドの2頭が抜け出し、それを見る形でメムロボブサップが追走。先頭を入れ替わりながら徐々に3頭横一線となり第二障害を迎える。行きたがるのをなだめながらじっくりと息を入れたコウテイが先頭で登坂を開始。続いてクリスタルコルド、メムロボブサップの2頭が同時に仕掛けますが、ここからが正念場。
コウテイが障害途中で止まり、クリスタルコルドが膝をつくなど苦戦を強いられるなか、じわじわと障害を上がったメムロボブサップが観客の熱い声援を背に先頭でクリア。体勢を立て直したクリスタルコルドが2番手で追走しますが、抜群の末脚を見せるメムロボブサップがリードを大きく広げていく。残り10mで一度脚が止まってしまいますが、騎乗する阿部武臣騎手との人馬一体の呼吸ですぐさま体勢を立て直すと再びリードを広げ、まさに圧巻の走りで優勝。昨年に続くばんえい記念連覇で3度目の勝利を飾った。2着にはクリスタルコルドが入り、3着にはコウテイが入った。
メムロボブサップを管理する坂本東一調教師は、ばんえい記念を昨年に続く2連覇で4度目の勝利。騎乗した阿部武臣騎手はこの馬で制した2023年に続く3度目の制覇となった。また、ばんえい記念1レースの発売額は、2億1353万9800円となり、ばんえい記念単体1レースあたりの最高額を更新した。
1着 メムロボブサップ
阿部武臣騎手
「本当に優勝できてホッとしています。レースに使うたびに尻上がりで調子を上げてきており、このレースを最後の目標に調整してきました。本当に120%の仕上がりだったと思います。昨年は雪が降って馬場が軽かったですが、今日はちょっと重い馬場になると思っていました。道中は自分なりに十分な息を入れることができ、先行集団でこられたので良かったと思います。第二障害はひと腰目で十分に上の方まで上がってくれたので気持ち的には楽でした。障害を下りた時点で差されないと思いましたが、レースなので何が起こるかわからないと最後まで必死に追いました。ゴール前で1回止まりましたが、だいぶ差があったので、大変な思いをするなら息が入ったほうが余裕で走ってくれると思いました。今シーズン前半は自分も怪我で騎乗できませんでしたが、取りたいレースがあり、メムロボブサップも年を取ってきたので、大事にレースを選んで使っていました。昨年はばんえい記念前日で怪我をして、自分で一億円馬を達成できず悔しかったので、この馬にもう一度乗りたいという思いで頑張ってきました。メムロボブサップも10歳になったので、無理をせずに調子を見ながら健康で定年を迎えてくれればと思います。できればもう一回ばんえい記念を優勝したいです。メムロボブサップはこの4月からラストイヤーになりますが、これまで以上にファンの皆様の声援よろしくお願いします」
メムロボブサップが二冠の大記録!最高賞金&重賞最多勝を同時更新でばんえい史に新たな金字塔
坂本師「感無量」

坂本東一調教師
「今の気持ちを表すのが難しく、感無量という言葉はこのためにあるのだと感じました。メムロボブサップは騎手が自分で調教つけていて、レース間を空けると馬の闘争心が抜けてきてしまうので、そこを考えながら使ってきました。馬場が重くなり、速い展開にならないと感じたので、安心してレースを見ていました。実際、レースはメムロボブサップの流れになったと思います。第一障害を下りて半分まで来た時には焦らなくてもいい、という気持ちをテレビ越しに送っていました。メムロボブサップは今回で3度目のばんえい記念勝利でしたが、今日の馬場でのレースが一番面白かったのではないかと思います。4度目の勝利は阿部優哉騎手に譲っても良いという想いもあります。リーディングトップについては気にしないように冷静に平常心で来ていました。来年のことはあまり考えておらず、明日の事を考えていきたいと思います。私とボブを共に応援してくださる皆さんに感謝しています。ありがとうございます」
メムロボブサップ 117戦59勝
(牡10・ばんえい・坂本東一)
父:ナリタボブサップ
母:ピュアレディ
母父:アキバオーショウ
馬主:竹澤一彦
生産者:竹澤一彦
【全着順】
1着 メムロボブサップ
2着 クリスタルコルド
3着 コウテイ
4着 ネオキングダム
5着 ダイリンファイター
6着 タカラキングダム
7着 コマサンエース
8着 アアモンドキーマン
9着 ジャパントップ
10着 ヤマトタイコー

