
地下鉄一部運休、通信不良、実質27時間…過酷体験で感じた日本代表の“長距離移動の苦労”【コラム】
家を出てからロンドンのアパートメントに到着するまで、実質27時間。緊張と不安が渦巻く中での単独移動は想像以上にハードだった。
現地時間3月28日にスコットランド代表、同31日にイングランド代表と戦う日本代表を取材するために、久々にロンドンを訪れた。渡英はおそらく20年ぶり。記憶をたどれば、ジョゼ・モウリーニョ時代のチェルシーを取材して以来だ。
当時のチェルシーは、フランク・ランパード、ジョン・テリーを筆頭に、ミヒャエル・バラック、アリエン・ロッベン、ディディエ・ドログバなどスターがずらりと並ぶプレミア最強軍団。「バルセロナとのチャンピオンズリーグでドログバがゴールを決めた」などと思い出に浸理ながらヒースロー空港に降り立った。
飛行機移動は比較的順調だったが、その先に困難が待ち受けていた。到着したのは日曜日。地下鉄の一部運休、さらにWi-Fiも繋がらない。焦りが募りながらも、路線図とにらめっこしつつ3回乗り換えながらどうにかキングス・クロス駅に辿り着く。
地下鉄内では盗難を警戒し、同じ車両に響き渡る子どもの泣き声にも過敏に反応。長時間のフライトに加え、大荷物を抱えての移動は、体力だけでなく神経も使う道程だった。
改札口を抜けようやく地上に出ると、目に飛び込んできたのは英国らしいレンガ造りの街並み。数日前に現地入りしていたカメラマンが迎えに来てくれたことで、ようやく緊張の糸がほどけた。
「日本代表の選手たちもヨーロッパから日本へ移動する際はこうした疲労を味わっているのだろうか」
時差ぼけの頭で、そんなことをふと思った。
文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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