
U-17日本代表が参加した広島国際ユースサッカーのユニークさ。小野信義監督は実感「有意義な経験になると思っています」
U-17日本代表は、3月中旬のアルゼンチン遠征を前に、2月下旬に広島市内で開催された「HiFA 平和祈念 2025 Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー」に出場。U-17タジキスタン代表などと対戦し、3戦全勝で優勝する一方、広島で行なわれた大会ならではの取り組みにも参加した。
「HiFA 平和祈念 2025 Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー」は、昨年度まで8月に行なわれていたが、今年度から2月に日程が変更。プレーしやすい環境での大会となり、日本とタジキスタンのU-17代表チームに加え、サンフレッチェ広島F.Cユースと広島県高校選抜U-17が出場した。
広島国際ユースサッカーは、HiFA平和祈念と大会名に入っているように、広島県サッカー協会が、強化と共に平和の発信を目的として、2019年から毎年行なっている大会だ。
そのため、今大会でも2日目に日本代表とタジキスタン代表の選手・スタッフが平和学習に参加した。広島平和記念資料館が臨時閉鎖中だったため、広島県サッカー協会のスタッフが平和公園の碑巡りを実施し、1945年8月6日にこの一帯でどのようなことが起きたのかを説明した。
日本代表の小野信義監督は、「大会などでこういう学習の機会があるのは、国内では福島で東日本大震災・原子力災害伝承館を見学したのに続いて、最近では2回目になります。大人になっていくにつれていろんな知識も増え、感じることがあると思います。彼らが今後どういうふうに感じていくか、有意義な経験になると思っています」と話した。
U-17日本代表の藤本祥輝(ガンバ大阪ユース)は、「福島でもこういう機会がありましたが、やっぱり日本を代表しているチームなので、過去の歴史も知っておいたほうがいいかな、と思います」と広島での学びの機会を前向きにとらえていた。
また、この大会の平和を支えているのが、広島県高校選抜U-17が着用したピースユニフォームだ。平和のモチーフをデザインに落とし込んだピースユニフォームは、この大会のエキップメントパートナーを務めるヒュンメルが2019年から担当している。
今年のピースユニフォームは、昨年10月にウルトラマンコラボのピースシャツを発売したことをきっかけにウルトラマンコラボのアレンジを加えており、折り鶴や鳩、デイジーなど平和のモチーフとともに、ウルトラマンやバルタン星人が配置され、地球の平和を守るウルトラマンがPEACEな世界をつくった1枚に。さらに、胸には平和都市・広島に設立された最初の国連機関である国連訓練調査研究所(ユニタール)のロゴが入り、平和の発信を後押しする。
広島県代表のコーチとして、サンフレッチェ広島で3度の優勝に貢献した森崎和幸さんが今大会に参加しており、平和祈念を冠した大会が冬場に行なわれたことについてたずねると、「8月には平和について考える機会が多くありますが、2月にこの大会があることで、改めて平和について考える機会になると思います。僕も広島人なんで。広島はそういう風に平和を考えられる場所だし、平和だからこそスポーツができる、日常生活を何不自由なく送れるという気づきへのきっかけにもなる」と今大会の意義を語った。
