
【岩本輝雄】三笘薫、最高だね。動きが滑らか、というより、しなやか。リバプール相手に抜群の存在感。だからこそ悩む。W杯本番では先発? 切り札?
怪我人が続出している森保ジャパンに朗報。そう言ってもいいよね。
左足首の状態が懸念されていたブライトンの三笘薫は、3月21日のリバプール戦はベンチスタート。76分に途中出場すると、いきなり見せ場を作った。
敵陣左サイドでキープすると、ゆっくりと相手ゴールに向かってドリブル。そして緩急をつけてカットイン。敵をかわして、即座に縦に方向転換。対応しようとした別の相手を置き去りにして、丁寧なラストパスを送る。
ジャック・ヒンシェルウッドがシュートをミスって、得点には至らなかったけど、いきなり決定機を演出した。三笘本人がシュートを打っても良かったよね。
この場面以外でも、三笘のプレーはキレキレだった。1対1になれば、ほぼ勝っていたはず。追い込まれても、スッと抜ける。裏も取れる。コンビネーションでも崩す。左サイドを制圧していた。
動きが滑らか、というより、しなやか。プレータイムは限られていたなかで、リバプールを相手に、いろんな駆け引きとかがあるんだろうけど、簡単にプレーしているように見えて、存在感は抜群。最高だね。
ワールドカップ本番を考えると、かなり警戒されるんじゃないかな。でも、良い状態でボールを持てれば、まず相手を抜けると思う。
焦点は、三笘を先発させるか、切り札として取っておくか。悩むね。相手が疲れた状態で、三笘を送り込めば、相当に脅威を与えられる。そのあたりは森保監督も検討しているかもしれないけど、いずれにしても、ピッチに立てば間違いなく“違い”を見せてくれるはずだよ。
ウイングバックか、シャドーか。その選択もあるけど、個人的にはウイングバックのほうが断然、良いと思う。やっぱり両サイドからえぐって、どれだけチャンスを作れるか、だから。
その意味では、三笘は外にいたほうがいい。状況を見て、中に入ってくればいいだけ。日本が勝つためのカギは、サイドだよ。
とにかく、負傷明けであれだけのパフォーマンスをプレミアの舞台で見せてくれた。今後はコンディションも上がってくるだろうし、本当に楽しみだよ。
まずはスコットランド、イングランドとのテストマッチが組まれた3月シリーズだね。怪我には気をつけてもらって、“日本に三笘あり”を見せつけてほしいね。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、53歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。23年に『左利きの会』を発足。
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