F1第18戦シンガポールGPのフリー走行2回目は、マクラーレンのオスカー・ピアストリが最速タイムをマークした。
現地時間21時からのFP2はすっかり日も沈み、LEDライトでサーキットが照らし出された。気温28度、路面温度32度のドライコンディションで60分のセッションがスタートした。
しばらくコースインする車両はいなかったが、セッション開始から2分ほど経ち、一斉に各車がコースイン。多くのマシンがミディアムタイヤを履いたが、FP1でミディアムタイヤを使ったアストンマーティン勢はハードタイヤで走り出した。
マシンの感触を確かめるように、各車が周回を重ねながら徐々にタイムを更新。セッション開始から15分の時点で、首位はマクラーレンのランド・ノリス。その後ろに、FP1でトップだったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ウイリアムズのカルロス・サインツJr.が続いた。
その後も路面の改善が進んでいるのかタイム更新は続き、マクラーレン勢がワンツーに浮上。3番手にフェラーリのルイス・ハミルトンがつけた。
ところがここで、週末初めてのクラッシュを喫したドライバーが。メルセデスのジョージ・ラッセルがターン16で挙動を乱し、タイヤバリアに激突してしまったのだ。ラッセルは自走でピットに戻ったが、フロントウイングが脱落しコースサイドに残るなどしたため赤旗が出され、走行が中断された。
10分ほどの中断を経て、残り31分からセッション再開。ここで新品のソフトタイヤを装着し、予選シミュレーションを実施するマシンも多く見られた。
先にミディアムタイヤを履いたハミルトンが1分31秒491にトップタイムを更新するが、その後はソフトタイヤを履いたマシンがアタックに入った。ところがリアム・ローソン(レーシングブルズ)がピットレーン入口でマシンを止めてしまい、再びの赤旗掲示。ローソンはターン17の出口でウォールにマシン右側を激しくヒットし、右フロントタイヤが脱落するなど大きなダメージを受けた。
この赤旗が出る前に、ソフトタイヤでのアタックを終えていたエステバン・オコン(ハース)がタイムシートのトップに。2番手ハミルトン、3番手にサインツJr.というオーダーだが、多くのマシンが赤旗によりアタック中断を余儀なくされた。
セッション残り13分から再開となったが、ピットレーンに出る際にノリスとシャルル・ルクレール(フェラーリ)が接触してしまう珍しいトラブルが発生。ダメージを負ったフロントウイング交換を強いられたノリスはコースインが遅れた。この件は、ルクレールにアンセーフリリースの疑いがあるとして、セッション後審議となった。
コース上では、ほとんどのマシンがソフトタイヤで予選シミュレーションを再開。アロンソがセクター1と3で全体ベストを叩き出し暫定トップに立つが、それを0.020秒差で上回る1分30秒857でフェルスタッペンがトップに立った。
それをさらに上回ったのが、ポイントリーダーのピアストリ。1分30秒714をマークし首位に躍り出た。さらにレーシングブルズのアイザック・ハジャーがセッション終了直前までアタックを続けると、フェルスタッペンを0.011秒上回るタイムを叩き出し、2番手につけた。
各チームほとんどロングランを行なうことができないまま時間切れ。金曜日の走行を終えることになった。
トップはピアストリ、2番手ハジャー、3番手フェルスタッペンというトップ3。FP1から好調のアロンソが続き、ノリスは5番手となった。
フェラーリはルクレールが9番手、ハミルトンが10番手となったが、ハミルトンは最終ラップでタイムを更新できそうな中でスローダウン。メルセデスもアンドレア・キミ・アントネッリがソフトタイヤでアタックせず、爪を隠した。赤旗で予選シミュレーションを中断せざるを得なかったマシンも多く、不確定要素を残したまま初日の走行を終えることとなった。
レッドブルの角田裕毅は、ソフトタイヤのアタックを赤旗と他車のコースオフによる黄旗の影響を受け2度中断。11番手タイムを出した後、すぐにミディアムタイヤに履き替えて今後のセッションに向けて4周を走った。

