もう長いこと、毎週日曜日の視聴がルーティンになっていた2つの番組が、3月29日に揃って終了する。
ひとつは1985年10月にスタートした「アッコにおまかせ!」(TBS系)。近年は和田アキ子の失言・暴言・妄言がたびたびSNSで炎上し、「早く終わってほしい」との声が上がっていたので、むしろ今までよく続けられたと思う。
そもそもは、ゲストを招いてのトークコーナーと、毎週、各地で吉村明宏らが行うロケを生中継するコーナーをメインとしていた番組だった。それがゲストトーク&情報バラエティーになり、2001年4月にはそのゲストトークを廃止。2017年4月にはクイズ・ゲームコーナーもなくなってしまった。
しかし、当初こそニュースや芸能人のスキャンダルに対する、和田の歯に衣着せぬ物言いがウケて「芸能界のご意見番」として一目置かれていたものの、時を経て「老害」と蔑まれるようになるのだから、この内容変更が終わりの始まりだったのかもしれない。
ちなみに最終回は、番組準レギュラー19人が一堂に会し、40年間の秘蔵映像を公開。さらに当時、ニンテンドーDS用ソフトとして発売された脳トレクイズ企画「ブレインショック」が復活するそうだ。むしろこの路線でやっていた方が今の視聴者には受け入れられて、番組はまだまだ続けられたかもしれない。そんなもん、アッコに任せなくてもいいとは思うけど。
そして、やはり同じ日に終了するのが、2007年4月にスタートした「ボクらの時代」(フジテレビ系)だ。毎回、有名人3人(まれに4人)が鼎談する様が淡々と流れるだけのトーク番組は、出演者の顔ぶれによっての当たり外れはあったにせよ、変なサプライズや演出がない分、純粋に会話の内容だけを楽しめた。
番組テーマ曲の「ハロー・グッバイ」(ビートルズ)が流れる中、寝ぼけ眼を擦ってボケーっと見るのが、日曜の朝7時という時間に実によくマッチしていた。それだけに、たかがテレビ番組とはいえ、お別れは非常に悲しい。
最終回には長年、番組のナレーションを担当した小林聡美が出演する。19年の歴史の中で、小林が出演者側になるのは初めてのことである。顔ぶれは小林、市川実日子、片桐はいりの3人。確かな演技力と、唯一無二の存在感(片桐はいりなんて「孤高」ともいえる個性の持ち主だし)を発する名女優たちがどんなトークを繰り広げるのかが、今から楽しみで仕方ない。
そして欲を言うなら小林、片桐、もたいまさこの「かもめ食堂」トークや小林、市川、もたいの「めがね」トークも見てみたい。もっと言えば小林、もたい、室井滋による「やっぱり猫が好き」の恩田三姉妹トークなんて組み合わせも見てみたかった(もたいが実質上の引退状態なので、難しいのかもしれないが)。特番でもいいし、なんならさっさと後番組の「SUNDAYブレイク.」を打ち切って、復活するっていう手もある。
(堀江南/テレビソムリエ)

