自民党は「石破やめるな」の大合唱にも耳を貸さず、新たな顔を担ぎ出そうとしている。物価高対策は二の次で、庶民そっちのけの「アホバカ総裁選」に5候補がゲートイン。大本命に推された政界のプリンスが戦後最年少の総理となるか、初の女性総理誕生となるか。波乱含みの注目レースをナマ実況する!
先行争いをぶっちぎりで制したのが⑤小泉進次郎農水大臣だ。9月22日に国会で行われた出陣式には代理を含めて92人の衆参議員が出席。先だって日本テレビが党員・党友に実施した世論調査でもトップ発進を見せていた。政治ジャーナリストの青山和弘氏は◎を付けた。
「今回のポイントは野党連携です。先の選挙で衆参ともに与党が過半数を割ってしまい、自民党と公明党だけで法案や予算案を通せなくなくなりました。進次郎氏であれば、8月に大阪・関西万博で吉村洋文代表(50)と視察同行したことからもわかるように、日本維新の会と太いパイプがある。これは安倍晋三元総理や菅義偉元総理(76)から継承されたもの。つまり、総裁就任後の野党連携が最もイメージしやすいのです」
政治評論家の有馬晴海氏も印は同じだ。
「参院選後は、林芳正官房長官や加藤勝信財務大臣(69)を次期総裁に推す声が党内の主流でした。ただし、来たる選挙の顔に据えるには知名度がいまひとつ。ならばと、誰もが知る顔でもある進次郎氏に党内情勢が傾いていきました。“神奈川連合”で後見人のような菅さんはもとより、麻生太郎最高顧問(85)も『勝ち馬』として認めているように思えます。告示前に『俺だったらお前の年で火中の栗を拾わねぇな』と進次郎氏にエールを送っていましたからね」
野党とのパイプと抜群の知名度で「大逃げ」の展開は下馬評通り。しかし、最初のコーナーで馬脚を現す展開に‥‥。漫談家のユリオカ超特Q氏は大きくペケを付けた。
「学力不足が指摘されています。公開討論会でどの候補者よりも原稿をチラチラ見ながら話しますし、背後にうっすら菅さんら長老たちの気配が見えるだけに、“操り人形”のようなイメージは拭えません。昨年の総裁選でも本命視されながら、公開討論会などで知識不足が露呈するなどしくじりましたよね。今回も失言などで同じ展開になるのでは?」
世襲政治家のサラブレッドはSNSでも逆風にさらされている。
「総裁選に向けてTikTokのアカウントを開設したのですが、投稿した動画のコメント欄が大炎上しています。〈親子で日本を壊さないでください〉〈目が嘘つきって言ってる〉といったネガティブな文言ばかり。若年層に向けたアピールが思わぬハレーションを生む結果となり、小泉陣営は非常にショックを受けているようです」(全国紙政治部デスク)
のっけから超ハイペースで後続を引き離すも、早くも失速しそうな気配だが、元東京都知事で自民党OBの舛添要一氏はそれでも「無難なのは小泉」と本命を譲らない。
「加藤財務大臣や木原誠二選挙対策委員長(55)ら各派閥の実力者を味方にできたのは大きい。『学力が足りない』という声もよく聞こえますが、日本の政治家においてはことさら弱点だとは思いません。また、『三角大福』(三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫)のような親分肌がトップに君臨したのは昔の話。鈴木善幸や海部俊樹が総理になった時のように、周囲が“神輿”を担げば問題ありません。むしろ、能力が足りないぐらいのほうが周囲は支えやすいもんですよ」
しかし、9月25日発売の「週刊文春」で進次郎陣営のステマ疑惑が報じられるや逆風はさらに強まっている。同日に発表された先の世論調査でも2位に後退した。このまま唯一の“牝馬”の猛烈な差し脚に屈してしまうのか、それとも─。

