夫の前では「優しい母」を演じる義母
義母との関係に違和感を覚えたのは、結婚して半年ほど経った頃のことでした。夫がいる場では「○○さん、お茶でもどうぞ」と柔らかく接してくれる義母。しかし夫が席を外した途端、その表情は一変するのです。
「所詮は嫁なんだから」「あなたみたいな人に、息子の何が分かるの」
そんな言葉を、世間話でもするかのように淡々と投げかけてきました。最初は聞き間違いかと思いました。けれど、それは何度も繰り返され、次第に私の心を蝕んでいったのです。
「信じてもらえない」という孤独
夫に相談しようと何度も思いました。でも、義母は夫の前では完璧な母親を演じています。「お母さんがそんなことを言うはずがない」と言われるのが怖くて、口をつぐんでしまいました。
意を決して義母の言動を打ち明けたときも、夫は首をかしげるばかりでした。
後になって気づいたのですが、義母は最初から分かっていたのだと思います。息子の前では完璧に振る舞える、嫁は誰にも相談できない状況を、義母は自覚したうえで利用していた。
そう思うと、孤独よりも深い、やりきれなさが胸に広がりました。
