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アップル50周年。その来し方、行く末

iPod、そしてiPhoneの登場

その後、自宅用にPerforma 5210、続いてPowerBook 2400cを買って、以来ずっとノート型のMacを乗り継いでいる。

iPodとの出会いは今も覚えている。

たまたま、同窓会があって新宿に行ったのだ。すると、意外なことに目の前にあったさくらやに発売されたばかりのiPodが山積みになっていた。同窓会が始まるまでまだ時間があったので、ついiPodを買ってしまい近くのカフェに入って、これまた買ったばかりだったPowerBook G4のiTunesと同期させ、音楽を聴けるようにしたことを思い出す。

その時に思ったのは、ディスプレイがあり、CPUとストレージ、クリックホイール、FireWireというインターフェイスを持つこのデバイスは、単体で「小さなコンピュータじゃないか!」ということだ。「FireWireでキーボードを接続できたらいいのに!」と思ったものだ。

その想いがかなうまでには、さらに6年の歳月が必要だった。

iPhone発売という歴史的瞬間を迎える頃にはすっかりアップルファンになっていて、たしか衝撃的なプレゼンテーションは深夜の編集部で見ていたと思う。

しかし、iPhoneは日本で発売されなかったので、iPod touchを買ってお茶を濁した。iPhoneを手に入れたのは翌年のiPhone 3Gの時。この時は、前日の夕方から表参道のソフトバンクに並んで買った。実に懐かしい思い出だ。

特別なアクセシビリティ、教育、環境への取り組みと、リテールストア

アップルがユニークなのは製品だけではない。

印象的なのはこの広告。

「障害を持つ人は、多くを期待されないことが多いから、それに抗える強い意志が必要になることを知っている。私たちはそういう考え方を理解している。そして力になれるように調整されたコンピュータを用意している。ぜひ、障害のある人に『できること』について、考えを聞かせて欲しい……」というようなことが書かれているのだが、これはアップルのアクセシビリティに関する思想をよく表している。

とってつけたような障がい者対応ではなく、アップルのアクセシビリティはそのDNAなのだ。

同様に教育についても、環境についても、アップルは「タテマエ」でやっているのではなくて、本音で「世界を変えよう」とチャレンジしている。本音で取り組んでいるから、人の心を動かすのだ。

2030年、創立54年の年には、アップルは実質カーボンフットプリントをネットゼロにしようとしている。コストがかかっても、それが必要だと思っているからアップルはそうするのだ。

リテールストアの取り組みもユニークだった。

Apple Storeも始まりはiPodと同じ頃、つまり2001年で、日本の銀座にできたのは2003年。当時は、家電量販店に行くと、MacはWindows機の片隅に置かれていて、店員もMacのことを知らないことが多かったから、その対策なのかな……と思っていたが、今こうしてカタチになってみるとそうではなかった。

アップルのメッセージを100%伝える場所が必要だったのだ。

世界には、500店舗以上のApple Storeがあり、多くの場所で最高の購入体験を得られるようになっている。製品の情報を100%提供してもらえるし、別に他の店で買ってもいいと言われる。また、故障しても、使い方が分からなくてもサポートしてもらえる。こんな店は他にない。

世界のいろんな場所にあるApple Storeは建築としてもユニークで、筆者は海外に行くとその土地のApple Storeに行くのを楽しみにしている。

配信元: Dig-it

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