熱狂的なファンを持ち、独自の文化を持つ「ラーメン二郎」。直系店は2026年3月時点で45店舗あるが、その「一橋学園店」で事件(トラブル)は起きた。二郎では食べ終わった後に丼やコップをカウンターに自分で置くという “独自ルール”が客たちの間で鉄則となっているが、客がカウンターに上げた丼が寸胴にドボンと落ちてしまったのではないかという見方が拡散しているのだ。
「お相手あってのことなので…」
3月22日の昼時、通常であれば16時に営業終了のはずの「ラーメン二郎 一橋学園店」のXで「トラブルによりほんじつのえいぎょうは14時で終了となります」(原文ママ)と発信された。
スープの関係などで予定より早く終わることはラーメン店ではよくあることだ。しかし、この店に通っているらしい人物のXで「客が食べ終わった丼をスープ寸胴にドボンしたらしい。」など発信された。その投稿のインプ数は2000万を超えた。コメント欄は「故意でやったのではないか」「丼に残っていた残飯を寸胴にぶち込む凶悪事件」「こういうテロリストが居たんじゃどうしようもない」といった書き込みであふれていた。
二郎の味は各店舗で違うと言われ、麺の太さやゆで加減など「自分にとってベストな店」があると言われている。この一橋学園店の特徴は二郎系列店の中でも「一、二を争う量の多い店舗」であり「一番おいしい!」と言うジロリアンもいるほど人気の店だ。
“寸胴ドンブリ事件”の翌23日に通常営業をしていた店に訪れてみた。
よく「二郎の店のスタッフは無愛想」などという噂があるが。店主は真逆の、柔和な表情で丁寧に対応をしてくれた。しかし、“寸胴ドンブリ事件”について問いかけると「お相手あってのことなので詳しくは控えさせて下さい」と話を聞くことはできなかった。
ただ、店内のつくりや常連客の話を統合すると、客がテーブルからカウンターに上げたドンブリが寸胴に落ちた可能性は十分にありそうだった。
では、今回の“寸胴ドンブリ事件”をジロリアンたちはどう見たか。二郎を食べ歩くラーメンYouTuberのアカボシマシマシさんは言う。
「丼が寸胴ダイブしちゃった席は、なんとなくどこの席かは想像がつきます。この店もカウンターのすぐ後ろに寸胴がある席があります。もしかしたら食後カウンターに丼を上げる際に、同じカウンターに置かれた卓拭き手ぬぐい等に引っかかってしまったのかな。
書き込まれているような故意ということは絶対になくて、お客さんがしちゃったなら本当に事故なんだと思います」
「丼やコップをカウンターに自分で置くのがほぼ鉄則」
二郎の流儀を知らない人からしてみたら「じゃあ、丼を客がテーブルからカウンターに上げなければいいのでは?」と思うかもしれない。「しかしそれは違う」とアカボシマシマシさんは言う
「二郎のお客さんは食べ終わった後にテーブルから丼やコップをカウンターに自分で置くのがほぼ鉄則。それはあの麺と野菜と肉のボリュームで千円以内という安価さゆえです。店員さんの仕事を少しでも軽くすることはもちろん、客も協力して店の回転率を上げるためでもあります。
食べ終わったのかトイレに行ったのかを見分ける目安にもなるし。だから客が丼をカウンターに置くのをやめるってわけにはいきません」
アカボシさんはジロリアンとして二郎愛があるゆえに「個人的にはカウンターのすぐ後ろに寸胴がある席だけは丼を上げなくていいとか、ルールを変えるのもありかもしれないです…」などとファンゆえの対策案を訴える。
「あるいは、他店舗ではカウンターのすぐ後ろに寸胴がある席だけ使用せず荷物置きにしているのを見かけたことがあります。でもそれも、二郎は回転とロット数が決まっていて席数も調整していると思うのでルール的にも売上的にも厳しい可能性もありますよね。こればかりはもう、食べ終わるのがやや遅いと感じていたとしても、客側が手元に細心の注意を払うしかないと思います」

