
「口酸っぱく言われている」槙野監督との出会いで成長スピードが加速。大岩ジャパンの“守備職人”永野修都は韓国の地で真価を示せるか【U-21日本代表】
U-21日本代表は3月25日、3日目の活動を午前中に行ない、国内合宿を終えた。同日中に韓国へ飛び、27日のU-21アメリカ代表戦、29日のU-23韓国代表戦に向けて準備を進めていく。
オール国内組の編成で臨む今回の韓国遠征。2028年夏のロス五輪を目ざすチームにとって、今活動はチャレンジの場だ。初招集組はもちろん、コアメンバーも2月上旬の新シーズン開幕から積み上げてきた力を発揮できるか、注目が集まる。
そんな大岩ジャパンの初陣となった昨年7月のウズベキスタン遠征から継続して招集され、今年1月のU-23アジアカップでは主力として優勝に貢献したDF永野修都(藤枝)は、今回の活動へ闘志を燃やしている。
主戦場はCBながら、大岩体制ではアンカーとしてもプレー。そして、今季から期限付き移籍で加わった藤枝では3バックの真ん中だけではなく、試合によっては左CBや右CBでも起用されるなど、守備のマルチロールとして研鑽を積んでいる。
「U-23アジアカップが終わってからすぐに新しいシーズンが始まって、(鳥取から藤枝に加入するなど)環境を含めて全部が新しくなった。開幕からここまで全試合にフル出場できている。現時点でも自分の成長を実感できているし、試合を経験して代表に戻ってこられたのは大きい。コンディションもすごく良い状態です」
経験値を蓄えているだけではなく、今季から藤枝を率いる槙野智章監督との出会いも成長スピードを加速させる意味で大きかった。加入前にはオンラインで直接話して想いを伝えられるなど、選手一人ひとりと向き合う元日本代表でワールドカップ経験者のDFから、永野は何を吸収しているのか。
チームに合流してからの2か月について、「実際に槙野さんをリアルタイムに見てきた世代なので、不思議な感覚はあります」と前置きしたうえで永野はこう話す。
「監督自身がJのトップで活躍していた選手で、代表でもプレーしていた。そういう監督と出会えることはなかなかない。トップで活躍した選手から直接教われることは本当に貴重な経験。特にゴール前の攻防や寄せる守備強度の基準は学びになっていて、今年に入ってから距離の部分で詰めることを求められたり、対人プレーでも負けないというところは、口酸っぱく言われているので、そこの基準は本当に上がったと思う」
実際に世界の舞台で戦ってきた監督だからこそ伝えられる部分だろう。説得力は抜群で、槙野監督の言葉は胸にスッと入ってくる。そうした濃密な2か月を経て、戻ってきた代表での戦い。U-23アジア杯でキャプテンを務めた市原吏音(AZ)が不在のため、今遠征では守備のまとめ役としても期待がかかる。個人にフォーカスしつつも、チームのために何ができるか。本人は意気込みを口にする。
「アジアカップの時は隣にリオン(吏音)くんがいた。キャプテンとして引っ張ってくれているところがあったけど、今回はいない。自分自身もいろんな舞台を経験しているので、より自分がまとめる立場としてディフェンスラインだけではなく、チーム全体を引っ張っていかないといけない。そこはしっかり周りに伝えつつ、自分もしっかりプレーで示したい」
成長した自分を見せられるか。アジア杯後に人生初のパーマをかけ、気分を一新したが、変わったのはヘアスタイルだけではない。韓国遠征の2試合では、心身ともに充実の一途を辿る“ロス世代の守備職人”から目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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