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新卒1年目で限界→“朝5時起き”が仕事に。1,000人を朝型に変えた30年の習慣「成果が出ないのは能力じゃなかった」

新卒1年目で限界→“朝5時起き”が仕事に。1,000人を朝型に変えた30年の習慣「成果が出ないのは能力じゃなかった」

強いリーダーは自分には向いていない?自ら考え動けるだけの「余白」があるコミュニティを目指して

——そんな『朝渋』はかたちを変えて、2025年より『5am club』として新たなスタートを切りました。どのような経緯があったのでしょうか?

『朝渋』を立ち上げた当初は、早起きを習慣にすることを目的とし、オフラインでの活動を中心に運営していました。

その後、コロナ禍でオフライン開催が難しくなったことに加え、結婚や出産といった私の家族のライフステージの変化も重なり、コミュニティとしては一度解散する運びになりました。妻も会社経営を行っており、家庭と仕事のバランスを見直す必要があったのも理由の一つです。

ただ、完全に活動を止めたわけではなく、朝食会などの集まりは小さく続けていました。すると、「また朝活をしたい」、「もう一度参加したい」という声を少しずついただくようになったんです。

そうした声に背中を押され、2025年7月に再スタートさせたのが『5am club』です。現在は、リモートワークや地方移住の広がりに伴い、活動の中心はオンラインへと移行しています。一方で、週末にはオフラインでランニングや交流会を行うなど、時代に合わせて形を変えながらコミュニティ運営を続けていますね。

——『5am club』にはどんな人がいますか?

「早起き」という切り口で集まったコミュニティなので、職業や肩書き、年齢、性別など本当に幅が広いです。会社員もいればフリーランスや経営者の方もいます。

バックグラウンドはそれぞれ異なりますが、「今より少しでも自分の人生を良くしたい」という前向きな想いは共通しているなと感じます。もし現状に満足していれば、無理に早起きをする必要はないじゃないですか。朝活をしている人たちは何かしら変化を求めて、自分と向き合おうとしているんですよね。

朝の時間を通じて、職場や日常生活では出会えない人と会話をして、新しい価値観に触れる。それを、またそれぞれの生活に持ち帰っていく。会社と家を行き来するだけの生活では見えなかったはたらき方や選択肢に触れることで、「こんな生き方もあるんだ」と視野が広がっていくのだと思います。

実際、コミュニティの中で新たな価値観に触れ、自分自身と向き合った結果、転職を決断したり、起業に踏み出したりする人をこれまで間近で何人も見てきました。

──エネルギー量の高い人が集まるコミュニティを運営する上で、こーじさんが特に大切にしていることはなんですか?

運営者である自分から、メンバーへ何かを一方的に教えることはしないように意識しています。

今は本当にさまざまなコミュニティがありますよね。リーダーが「俺についてこい」と引っ張るスタイルのほうが、もしかすると運営自体は楽なのかもしれません。リーダーの考えやルールで縛ってしまえば、運営者自身が迷いにくいですから。

でも、それは自分のやり方じゃないんです。「サポートする人」と「サポートを受ける人」で線引きをしすぎると、依存関係が生まれてしまう気がするんです。あれこれ手を尽くしてくれる人がいると、一時的には居心地がいいのかもしれませんが、長い目で見たときにその人のためにはなりません。

私が目指しているのは、誰かに依存する関係性を生むものではなく、それぞれが自分で考えて動ける“余白”があるコミュニティです。私の役割はあくまで習慣化のきっかけや環境を整えるだけで、そこで何を得るかは各自に委ねたい。理想を言えば、自分がいなくてもコミュニティが自然とまわるくらいがちょうどいいと思っています。

朝×10分が最強の力に。自分との約束の積み重ねが「はたらく」を、そして人生を自分らしくする

新卒1年目で限界→“朝5時起き”が仕事に。1,000人を朝型に変えた30年の習慣「成果が出ないのは能力じゃなかった」

──2026年1月に、『最初の「10分」がすべて 人生を制する冒頭戦略』(フォレスト出版)を出版されました。どのようなきっかけで、この本を書くことになったのでしょうか?

自分の習慣と体験から確立した考えを、1冊にまとめてみようと思ったのがきっかけです。
私、昔からよくストップウォッチで時間を測って、何事も10分間を一区切りに取り組んできたんです。それを繰り返していくうちに、自分の中で「10分あれば、意外となんでもできる」という感覚が養われていって。

たった10分と思われがちですが、実際に測ってみると意外と長いんです。誰でも10分あれば、ビジネス書なら16ページくらいは読めますし、一つのタスクも大体は終えられます。

私自身、この「10分を積み重ねる感覚」が、いつの間にか生活の軸になり、仕事に結びついていきました。特に集中力が最も高まっている朝の時間に、10分という区切りを掛け合わせると、想像以上に大きな力になる。身をもって実感し、確立してきたこれまでの考えを、この一冊に込めています。

──書中には「朝を制する者は人生を制する」と書かれています。この言葉には、どんな想いが込められているのですか?

新卒1年目で限界→“朝5時起き”が仕事に。1,000人を朝型に変えた30年の習慣「成果が出ないのは能力じゃなかった」

今の時代、スマホを開けば一瞬にして周囲の価値観やペースに引っ張られてしまいますよね。連絡を返すのも結局は誰かのためではないでしょうか。
でも、みんなこうして他人の考えを吸収したり、約束をきちんと守ったりすることには必死になれるのに、なぜか自分との約束は簡単に後回しにしてしまう。他人軸で生きてしまいやすい現代だからこそ、「自分との約束を決めて自分の人生を生きること」が何より大切だと思っています。自分との約束を一つひとつ守り、積み重ねていくことで、はじめて人生を制すると言えるのではないかなと。

“私のため”の時間にしやすい朝は、そんな自分の人生を少しずつ変えていける魔法の時間です。

実際、私も今朝5時に起きてコミュニティの読書会に参加し、「今日もいい選択ができた」と心から思えたことで、自己肯定感が高まりました。

朝にそう思えるだけで、その日1日の充実感が変わるんですよね。その積み重ねが人生を前身させる。まさに「朝を制する者は人生を制する」だと感じています。

──最後に、スタジオパーソルの読者である「はたらく」モヤモヤを抱える若者へ、「はたらく」をもっと自分らしく、楽しくするためのアドバイスをいただけますか?

誰にも左右されない、自分だけの時間をすごせる「朝」を自分の意志で選ぶことから、変化の一歩が始まります。だから、今少しでもモヤモヤを抱えているなら、ぜひまずは早寝から始めてみてください。
どれだけ朝早く起きたとしても、睡眠が足りなければ効率は悪いですから。しっかり眠ることも、自分を大切にするための立派な戦略です。

早起きって、そもそも誰かに褒められるわけでも、お金がもらえるわけでもないですよね。それでも「明日は早く起きよう」と決めて、その意志どおりに布団から出る。これって究極の自分との約束だと思うんです。

他人ではなく自分に目を向けて、自分との約束を守る。その積み重ねが、あなたらしいはたらき方や納得のいく人生をつくるきっかけになると、私は心から信じています。

「スタジオパーソル」編集部/文:もじじ 編集:いしかわゆき、おのまり 写真:目次ほたる

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