10月5日に行われるGⅡ・毎日王冠(東京・芝1800メートル)は、GⅠ・天皇賞秋(11月2日、東京・芝2000メートル)のほか、GⅠ・マイルチャンピオンシップ(11月23日、京都・芝1600メートル)の前哨戦に位置付けられている。
毎日王冠を叩いてどちらに向かうかはそれぞれだが、単勝人気も含めて競馬ファンの視線を集めているのはサトノシャイニング(牡3)、エルトンバローズ(牡5)、チェルヴィニア(牝4)の3頭だろう。
GⅠ・皐月賞(中山・芝2000メートル)5着、GⅠ・日本ダービー(東京・芝2400メートル)4着の実績を持つサトノシャイニングが、クラシック最終戦のGⅠ・菊花賞(京都・芝3000メートル)ではなく、距離適性のある天皇賞・秋を目指しているのは明らか。今回は前走に続いて鞍上に名手・武豊を配しての試走戦となる。
エルトンバローズは前走のGⅢ・中京記念(中京・芝1600メートル)8着を叩いての参戦。昨年も中京記念3着⇒毎日王冠3着のローテーションで臨んだマイルチャンピオンシップで2着と結果を出している。今年もマイルチャンピオンシップが大目標とされているだけに、陣営としても毎日王冠で恥ずかしいレースはできないはずだ。
チェルヴィニアは海外遠征後、前走のGⅢ・しらさぎS(阪神・芝1600メートル)2着を挟んでの臨戦。今後はマイル戦線に向かうのか、中距離戦線に向かうのか、ハッキリとはしていない。だが、GⅠ・秋華賞(京都・芝2000メートル)1着、GⅠ・ジャパンカップ(東京・芝2400メートル)4着の実績は、ここでも侮れない。
ただし、である。大目標が次にあるこの3頭には、他馬がつけ入る隙が大いにある。そこで一発逆転の注目馬として浮上してくるのが、ホウホウビスケッツ(牡5)だ。
なによりも前走のGⅡ・札幌記念(札幌・芝2000メートル)を叩いた臨戦過程、そして主戦の岩田康誠に引き続き鞍上を任せた采配に、陣営の勝負度合いの高さが見て取れる。昨年もGⅢ・函館記念(函館・芝2000メートル)1着⇒毎日王冠2着⇒天皇賞秋3着の成績を残しているが、GⅢ勝ちしかないホウホウビスケッツにとって昨年同様、今年も陣営の狙いが「毎日王冠でのGⅡ勝ち」にあることは間違いないだろう。
(日高次郎/競馬アナリスト)

