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オートレースの聖地・天王川で出合えた、日本オートレース創世記を駆け抜けた国産レーサー3台

ミゼット号1954年式ツバサT80

上のトリコロールカラーのミゼット号と同様、’54年式ツバサT80シングルエンジンを搭載するレーサー。こちらもフレームやフロントエンド、シフト、ウィールなどがT80のオリジナルとは異なるスタイルで、現代のオートレーサーのようなコンパクトなフューエルタンクを装備。高性能だった英国製バイクのパーツを各部に取り入れており、日本車ベースのレースチューンの当時の手法が現れている。

トリコロールカラーのデュアルスプリングに対して、こちらはシングルスプリングのガーダーフォークを装備し、19インチ・フロントウィールはスプールハブのブレーキレス仕様。トランスミッションはツバサのオリジナルが頼りなかったのか、BSA用を2速にモディファイしている。

1954年式 極東レーサー

’50年頃のレースでは市販車を改造した車両が主流だったが、こちらは中林亀吉が創業した極東内燃機製作所が、オートレース専用設計で開発した工場レーサーのファーストモデル。左右非対称のハンドルやフェンダーが当時のオートレーサーの特徴で、当時としては先進的なOHC機構の250㏄エンジンを搭載。昭和40年頃まで、極東がレース上位をほぼ独占した“極東時代”を築き上げた歴史的なマスターピースのうちの1台だ。

こちらの極東レーサーは、6歳から天才ライダーと称された伊藤憲尚選手が高校生の頃に津島天王川レースで実際に走行した車両であり、当時の装備をそのまま残す歴史的な文化遺産と言える1台である。オートレースのコースが舗装路に変更される以前のダートレース用の仕様が特徴だ。

(出典/「CLUTCH Magazine 2026年2月号 Vol.102」)

配信元: Dig-it

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