抹茶ブームで煎茶の原料が取り合いに
実は、近年の抹茶ブームによって、茶葉収穫から生産加工まで手がける製茶業者では抹茶のほか、その原料となる碾茶生産への移行が進んでおり、そのため製茶業者は大幅な売り上げ増の業者が現れている。
しかし、国内全体では、茶農家の担い手不足と高齢化が進み、茶畑の面積は縮小が続いている。そこに、世界的に需要が急増している飲料・加工用抹茶向けの原料(碾茶)へ出荷量のシフトの影響で、緑茶原料となる煎茶の供給量では減少傾向が続き、煎茶原料となる生葉の確保がより困難となっているのだ。
大手も中小も原料確保に奔走する現実
煎茶生産が減少する中、飲料メーカー大手各社も主力商品のペットボトル緑茶向け原料の確保に動いていることもあり、中小の製茶業者も予算に合った品質の原料調達に苦心するケースがみられるという。
世界的な抹茶ブームが単なるブームで終わるか、定着するかどうかが、長い歴史を持つ日本の製茶業界の将来を左右しているようだ。
