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〈『冬のなんかさ、春のなんかね』完結〉「見る人によって感想がバラける作品の方が豊か」今泉⼒哉が⾒続ける視聴者との“ズレ”

〈『冬のなんかさ、春のなんかね』完結〉「見る人によって感想がバラける作品の方が豊か」今泉⼒哉が⾒続ける視聴者との“ズレ”

ドラマの感想がばらつくこと

──魅力的な若手俳優を今泉作品を通して初めて知ることも多いのですが、普段どういうところにアンテナを貼っているのですか。やはり映画やドラマを見て知るのですか。

うーん、どこだろ。最近はあまり映画を観なくなっちゃったんですけど、自分より若い世代の監督たちの作品はよく見るようにしてます。だってそれが一番面白いはずだから。新しい人たちの映画で新しい俳優を知ることは多いですね。今後、自分が仕事を奪わそうな若手の才能あるつくり手の作品はチェックしておく、みたいな感じです。嘘です(笑)。

──視聴者の反応を見ていても、DMで相談を受けていても、今泉監督は“人の気持ちはそんなに簡単に整理できない”という前提でいるように見えます。

そうかもしれないですね。結婚してるから安心とか、こういう関係なら嫉妬しないとか、みんな結構すぐ整理したがるけど、俺はそんなにきれいに割り切れないと思ってる。だから、作品の中の人物も簡単には整理したくないんです。

見る人によって感想がバラける作品の方が豊かだと思っているんです。映画館とかでまわりの観客と一緒の感情になって、一緒に笑ったり、怒ったりして、そういう一体感を感じて「最高!」ってなるときもあるけど、自分ではそういうものをつくろうと思わないですね。

# 2に続く

取材・文/キムラ 撮影/杉山慶伍

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