私がお蕎麦を買う場所は、だいたい決まっている。どこか立ち寄った先にあるスーパーか、アンテナショップか、道の駅である。
埼玉方面に行ったときのこと。「道の駅 いちごの里よしみ」に立ち寄った。お蕎麦ゲットのチャンスである。
売店をチェックしてみると──あったあった……ありました。見たこともない干し蕎麦が。
製造元「信州ほしの」といえば、あの『小諸七兵衛』で有名なメーカーだ。これまでの連載でも、今回で6回目の登場。どれもこれも「信州」の名を冠したおそばである。
しかし今回の『新そば』は初めて見るタイプ。そば粉が前面に出た、まさに “そば” といった一品。これで新そばだったら、どんな味がするのだろう……?
ワクワクした気持ちで、いざ実食。
デカい鍋に湯を沸かし……
約4分ゆでて……
冷水(氷水)で冷やし……
完成。
して、そのお味は──
これが新そばのなせる技なのか。それとも別の何かなのか。
口に入れた瞬間に広がるそばの香り、そして喉越し。すべてにおいてハイレベル。
もう最初に言ってしまおう。これは「家そば」を超え、完全に “店そば” の領域である。
もちろん、お店で出てくる手打ち蕎麦には及ばない。それでもなお、この完成度は乾麺としては異常レベル。個人的には、温より冷で食べるのがベストだと感じた。
それにしても、なんなんだろう、このレベルの高さは。
そば粉の割合はわからないが、いわゆる “そば粉先行型” の味わいで、とにかく風味が強い。そして、文句なしに美味い。最短距離で美味い。
目を閉じれば、外のお蕎麦屋さんにひとっ飛び──そんな感覚すらある。そして、あまりに完成度が高いと、逆に言葉が出なくなる。「うまい」としか言えなくなる。それくらい、完成されている。
信州ほしの「信州新そば」。これは間違いない1束だ。さすがは数量限定の商品。もしもそこに「新そば」があったら飛びついた方が良い。ポテンシャルが違うから。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
