世界最古の数学パズル「ストマキオン」

ストマキオンは紀元前287年ごろに生まれたギリシャの数学者アルキメデスに起因する作品だと考えられています。
これは、さまざまなピースを組み合わせて特定の形をつくる「シルエットパズル」です。
シルエットパズル自体は現在でもポピュラーなパズルゲームの1つですが、ストマキオンは記録に残っているシルエットパズルの中で最も古いものです。
そのため世界最古の数学パズルとして多くの人に知られてきました。
さてストマキオンでは、14ピースを組み合わせて正方形になるようチャレンジします。

上は正解例のパターンを並べたものです。
遊んでみると分かるとおり、ストマキオンを正方形にするパターンはいくつもあります。
実際2003年には、ある数学者が536パターンの答えを提出しました。
皆さんは何パターンの答えにたどり着けるでしょうか?
ぜひストマキオンの画像を拡大印刷して、世界最古のパズルにチャレンジしてみてください。
きっといにしえのパズルの奥深さを味わえるはずです。
参考文献
The Fashion and Mystery of Ancient Roman Puzzle Locks
https://www.atlasobscura.com/articles/fashion-mystery-roman-puzzle-locks-rings-jewelry-money
The Mind-Boggling Artistry of China’s Ivory Puzzle Balls
https://www.atlasobscura.com/articles/puzzle-balls-from-guangzhou
The Stomachion – The world’s oldest maths puzzle
https://www.mathscareers.org.uk/the-stomachion-the-worlds-oldest-maths-puzzle/
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部

