アストンマーティンは、テクニカルレギュレーションが刷新され、勢力図が入れ替わる可能性がある2026年シーズンのF1に全ての希望を託している。それはチームに所属する2度のF1世界チャンピオン、フェルナンド・アロンソも同様だ。長年アロンソを知るフラビオ・ブリアトーレは、アロンソが再びトップ争いを繰り広げるのではないかと予想した。
アストンマーティンの今季マシンAMR25はパフォーマンスが不安定であり、最高のコンディションでも表彰台には届かない……チームは空力の鬼才エイドリアン・ニューウェイが手掛ける2026年マシンでのトップチーム入りを目指している。
アストンマーティンはイギリス・シルバーストンに最新鋭の風洞を備えたファクトリーを新設し、ニューウェイらF1界の重鎮を集め、ホンダとワークスパワーユニット(PU)供給契約を締結した。最重視しているのは、シャシーとPUのレギュレーションが大きく変わる2026年以降のF1新時代だ。
こうした背景から、アルピーヌのエグゼグティブアドバイザーであるブリアトーレは、44歳のアロンソが2013年バルセロナ以来のグランプリ勝利を手にすることができると確信している。
ブリアトーレはESPNに対して「もちろん、そう思っている」と語り、ニューウェイを示唆して「アストンには天才がいる」「その天才がどのような成果を挙げるのか、見守りたい。とても興味がある」と続けた。
現時点では他チームと同様に、アストンマーティンが2026年にどのようなパフォーマンスを見せるのかは誰にも予想がつかないが、ブリアトーレはひとつだけ確信していることがある。
「マシンに競争力があれば、フェルナンドは上にいるだろう。彼はいつでもそこにいる」
ブリアトーレがそう語るのは、2005年と2006年にアロンソ擁するルノー(現在のアルピーヌ)のチーム代表としてタイトルを獲得したことがあるから。その実力をブリアトーレは信じてやまない。
「フェルナンドがマクラーレンやレッドブルに所属していたとしたら、間違いなく(タイトル)争いに残っていただろう」
アロンソについてそう断言したブリアトーレ。今年の彼からは、マクラーレン・ホンダ時代にも見られた所属チームに対する強い批判も見受けられているが、決して扱いにくい人物ではないとも説明した。
「フェルナンドは扱いにくいとよく言われるが、それは全くのデタラメだ」とブリアトーレは強調する。
「まったくのナンセンスだ。どこからそんな話が出てきたのか分からない。(その話を聞いた時は)まったくもって腹立たしかった。なぜならフェルナンドは常にチームプレイヤーだからだ」
「彼はチームをまとめ、全員が協力し合うように動く。その証拠は今、アストンマーティンで目にすることができる。マシンに競争力こそないが、彼は常に上がってくる。彼はロットワイラー(牧牛犬)のような存在だ」

