『SUNNY VOYAGE 2025』愛知・Lives NAGOYA(2025年10月4日)
○マサ北宮&杉浦貴&タダスケvs小峠篤司&AMAKUSA&大原はじめ×
10・11両国大会でGHCヘビー級王座に挑戦するN-1覇者・北宮が圧勝。先日の会見で披露した「KENTAの辞表」を公開朗読して高笑いを響かせた。一方で潮崎豪の退団で渦中のTEAM NOAHは、小峠と大原が“継続"を誓った。
「一度裏切った人間は何べんでも裏切る」。2度目のNOAH退団となった潮崎を、2日の会見で断罪した北宮。潮崎と同じ“出戻り"であるKENTAの将来的な退団も見越して、会見では自ら代筆した「KENTAの辞表」を公開していた。
両国を1週間後に控えたこの日の名古屋大会では、セミファイナルの6人タッグマッチに登場。ゴングを待たずにTEAM 2000Xが奇襲する。小峠組は必死の抵抗を見せて、速攻勝負を仕掛けたものの、試合の流れは変えられない。満を持して北宮が登場すると、一気に大原をサイトースープレックスでぶっこ抜く。あえて途中でフォールを解くと、ストラングルホールドγに捕獲。ギブアップを奪って圧勝した。
「アーハッハッハッハッハ!」と豪快に笑いながら残酷に勝利をおさめた北宮に、たまらず小峠が切れ込んだものの、北宮はラリアットで一撃で鎮圧すると、逆にパイルドライバーでグサリ。大の字となった小峠と大原を眼下に悠然とマイクを握った。
「おい、N-1獲って一発目の試合がな、TEAM NOAHの残党だっていうのはどういうことだ? だいたいTEAM NOAHはどうなってんだ? 言い出しっぺの潮崎はケツまくって逃げたぞ。散々好き勝手やってな、どうせ引き継ぎもせずに、後処理もなく、投げ出して逃げて行ったんだろ。残ったテメーらできっちりケジメつけろ!」と黒い選手会長“ザ・チェアマン"として厳命した。
そのうえで、帰米中で不在のKENTA断罪も開始。「どいつもこいつも好き勝手やりやがる! 全部KENTAのせいだ! あいつな、両国では試合するけど、名古屋ではやりたくないんだってよ。だってそうだろ? 今、現に来てないんだから。でも、安心してほしい。もうNOAHにはいなくなる。来週の両国でヤツは消える。俺が忙しい合間を縫って、KENTAの辞表を代筆してきたからだ。ここで読み上げてやるよ。名古屋の小市民ども、とくと聞け」と先日公開した“辞表\"を取り出して、公開朗読を開始した。
「退職願。プロレスラーとしての日々は命を削り、体を張る覚悟の連続でした。時には誤解や厳しい声に心が揺れ、悔しい思いをしたこともあります。このたび、一身上の都合により、きたる令和7年10月11日をもって、プロレスリング・ノアを退職いたします。これからは自分を必要としてくれる場所で挑み続けます。これからの小林健太にもどうか変わらぬご声援をお願いします。令和7年10月吉日 小林健太」
退団に際しての潮崎発言を“イジり"まくった内容を得意満面に読み上げた北宮は「いいか。周知の通り、来週両国でKENTAの最後だ。名古屋の小市民よく聞け。選手会長命令だ。来週、両国国技館にKENTAのラストマッチを見に来やがれ。この小市民ども。I'm the chairman!」と名古屋の観衆にも厳命し、尾張名古屋の闇夜に不気味な高笑いがこだました。
一方で潮崎退団で突然“大将"を失った形となったTEAM NOAHだが、小峠と大原は継続を宣言。「いつまでも辞めていった人間のこと言っててもしゃあないからな。TEAM NOAHにはまだまだやらなきゃいけないこと残ってる。俺たち一つずつそれをやるために動いていきます」(小峠)、「こんな時だから前向いて動いていこう。動くぞ、行動するぞ。沈んだ分、高く飛ぶだけ」(大原)と前を向いた。
【北宮の話】「いいかね。リングで言った通り、来週、両国国技館がKENTAの事実上のラストマッチだ。これはな、選手会長権限を行使しての決定事項だ。みんなKENTAの最後を観に両国へ来やがれ。KENTAの最後だ。KENTAのNOAHラストマッチだ。いいな、これは決定事項。俺がNOAHのルール、そして俺が選手会長。I'm the Chairman! アッハッハッハッハー! アッハッハッハッハー!」
【試合後の小峠&大原】
▼小峠「ああクソ。でもよ、いつまでも辞めていった人間のこと言っててもしゃあないからな。TEAM NOAHにはまだまだやらなきゃいけないこと残ってる。俺たち一つずつそれをやるために動いていきます」
▼大原「こんな時だから前向いて動いていこう。動くぞ、行動するぞ。沈んだ分、高く飛ぶだけ」

