フェラーリのルイス・ハミルトンは、F1シンガポールGPのFP3で赤旗が掲示されている状況下でのスピード違反の疑いで調査を受けたが、お咎めなしとなった。
レーシングブルズのリアム・ローソンが縁石で底打ちしてマシンのコントロールを失い、ターン7の出口でバリアに衝突したため、FP3は開始から17分で赤旗が掲示された。
この時のハミルトンのオンボード映像を見ると、ターン8の手前で停止したローソンのマシンを追い抜き、ピットレーンに戻るまでのラップの後半で大幅にペースを上げていたようだ。
F1の競技規則第37.6条では、赤旗が掲示された場合、「すべてのマシンは直ちに減速し、ピットレーンまで低速で戻る」ことが義務付けられている。
十分な減速を行なうため、ドライバーはマーシャリングセクターごとに、ダッシュボードに表示される最低時間を少なくとも1回は上回らなければならない。ハミルトンとフェラーリチームは予選に先立ち、現地時間19時(日本時間20時)にスチュワードに召喚され、この件について説明を行なうことになっている。
FIAは通常、赤旗違反やその他の安全関連事故を厳しく取り締まるため、ハミルトンが規則違反と認定された場合、グリッド降格とライセンスへのペナルティポイントが科される可能性が高い。
※以下、追記
その後、スチュワードは日本時間21時30分にお咎めなしの裁定を下した。テレメトリーデータの分析によると、赤旗の表示からピットレーンへの進入までの間、規則で規定されている最低時間以上のタイムを維持していたという。
ハミルトンの『ピットレーン進入時の速度は、同状況下における他車両と比べわずかに高かったものの、ドライバーは常に車両を完全に制御しており、安全性を損なう運転は認められなかった。この状況下ではさらなる減速が望ましかったと審判団は判断するものの、規則違反の証拠は存在しない』と結論づけた。

