レッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、レーシングブルズのアイザック・ハジャーの武器について言及。レッドブルで4度の王座に輝いたマックス・フェルスタッペンと共通点があると指摘した。
オランダGPではレーシングブルズに表彰台をもたらすなど、今季数多くいるルーキーの中でも印象的な活躍を見せているハジャー。シンガポールGPでも金曜フリー走行から好スタートを切り、FP2では2番手タイムを記録。土曜のFP3でも7番手につけるなど好調を維持している。
ハジャーのFP2でのタイムは他よりも路面コンディションが良いタイミングで出されたものであることは考慮しなければならないが、それでもレーシングブルズのマシンであることを考えれば非常に力強いパフォーマンスを見せていると言える。
シンガポールGPが行なわれるマリーナ・ベイ市街地サーキットはハジャーにとって初体験のコースだが、彼はそこで即座に速さを発揮した。マルコ曰く、今回ハジャーが見せているパフォーマンスは、彼が持つ武器をよく表していると評する。
マルコは金曜の走行を終えて、motorsport.comに次のように語った。
「アイザックは非常に印象的だった。たった2周でトップに立つなど、すでに最速のグループの中にいて、FP2でもとても良いラップを刻んだ。着実に成長しており、我々が期待している通りのことをやってくれている」
新しいコースでの最初の数周は、数々の才能を見出してきたマルコが特に重要視している点だ。ドライバーがどれだけ早くペースを掴めるかは、すなわち適応力の高さであるからだ。ハジャーはこの点で特に優れており、F2からF1への素早い適応もそれを物語っている。
マルコはこういった点が、ある意味でフェルスタッペンを彷彿とさせると認めた。とはいえ、4度の王者であるフェルスタッペンが別格であると前置きした上だが。
フェルスタッペンは、セッション開始直後やコンディションの変化する場面でも即座にスピードを出せるタイプである。また思い返せば、フェルスタッペンはカートを卒業してF3を1年走った後、17歳にしてF1にデビュー。翌年はレッドブルに昇格した最初のレースでいきなり優勝を飾った。最近では、ニュルブルクリンクでのGT3レースデビュー戦で優勝したことでも、その並外れた適応力がフォーカスされた。
マルコはハジャーの適応力についてこう語る。
「これは彼の強みのひとつだ。ほとんどのサーキットでそれを証明している」
「彼にはウォームアップも予備知識もほとんど必要としない。そういう意味ではマックスに似ている」
そんなハジャーは、2026年シーズンにはレッドブル・レーシングに昇格してフェルスタッペンのチームメイトとなる可能性が高いと言われている。しかしマルコは依然としてチームが決定を急いでいないことを強調。その決定の期限は10月末のメキシコシティGPになるとしている。

