伝説、いや、神話級のカレー食堂といえば「ムルギー」(東京都渋谷区道玄坂2-19-2)だ。創業は1951年であり、終戦から6年後に営業を開始した歴史あるカレー食堂ともいえる。あまりにも美味しすぎて、祖父、父、自分、そして子とともに訪れている人もいるらしい。
ミュージシャン・大槻ケンヂ氏がムルギーに言及
筆者がムルギーを知ったのは、ミュージシャン・大槻ケンヂ氏による自身の自伝的著書。大槻氏がその著書にムルギー体験を書いていたため、興味を持ち、十代のときに食べに行ったのがムルギーとのファーストコンタクトだ。記憶が確かならば、当時と現在、店内の雰囲気に変わりはない。それゆえ、この店内に入ると、時間の概念がなくなった気持ちになる。いつどんなときに訪れても、ここではフラットな気持ちになる。まさに時間の特異点、それがムルギー。
しっかりの美味しいものを取り揃えている
しかし、昔と大きく違うのはメニューのラインナップであり、2026年3月現在、かなり多彩になっている。激レアなミッケラーのビールが飲めるし、伊良コーラも飲むことができる。ラインナップがおしゃれ、とにかく、おしゃれ、いや、おしゃれという言葉は適切ではないかもしれない。「しゃれている」と言うべきか。そして、しゃれていながら、しっかりの美味しいものを取り揃えている。
ファンとしても、ムルギーに「ナンチャッテおしゃれグルメ」はいらないと思う。真の「しゃれた美味しいもの」だけで構成してほしい。そしてそれを実現している。素晴らしいことだ。
