
”7人入れ替え”の代償、それでも森保采配は間違いではなかった【日本代表/現地発】
[国際親善試合]日本 1−0 イングランド/3月31日/ウェンブリー・スタジアム
ここからどうする──。森保一監督は悩んでいるはずだと、そう思った。
ウェンブリー・スタジアムで開催されたイングランド戦。三笘薫の先制弾で1−0とリードした日本代表は後半に入ってもメンバーを変えなかった。主力をズラリと起用したスタメンは拮抗した試合展開に持ち込んでいる。そのバランスが崩れるのを覚悟で選手交代に踏み切るか否か──。難しい決断が迫られる局面だった。
これがワールドカップの舞台なら無理にメンバーをいじる必要はないが、今回は親善試合である。勝負にこだわっても、こだわりすぎる必然性はない。
“聖地”ウェンブリーでイングランドに勝てば歴史的快挙になる。ただ、それ以上にワールドカップ本大会に向けてやるべきテストがある。だから、森保監督は66分に上田綺世と伊藤洋輝、71分に三笘と堂安律、80分には鎌田大地、伊東純也、中村敬斗を下げた。
66分から80分の間に7人も入れ替われば、その代償としてチームのバランスは崩れる。実際、75分以降はイングランドにボールを保持され、防戦一方。厳しい戦いを強いられた。
結果よりもテストを重視したわけだから、こうなるのは容易に想像できた。森保監督の采配はむしろ理に適っていたし、批判される部類のものではない。
当然、こうした展開になる。ただ、それだけだ。最後までゴールを与えず、今回は勝利を手にしたが、次も同じように勝てるかは分からない。
上田は言う。「勝率を上げるための戦い方を模索したい」。10回戦えば、7、8回勝てるような、そんなレベルまで日本が洗練されれば7人交代しようが、チームのパフォーマンスはそこまで下がらないはず。そのレベルに到達できるかどうかが、このチームの次の課題になる。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長/現地特派)
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