
“聖地”で森保ジャパンがイングランドを沈黙させた90分――英国人記者が驚嘆した異様な光景【現地発】
3月31日、私はロンドンのウェンブリー・スタジアムで行なわれたイングランド代表対日本代表の国際親善試合を取材した。
3月シリーズで、イングランドは6月に開幕する北中米ワールドカップ(W杯)に向けた準備として、南米(ウルグアイ)とアジア(日本)の強豪2チームを相手に実力を試すことを選択した。
“聖地”ウェンブリーでのイングランド代表戦は独特な雰囲気を持つが、近年は必ずしも熱狂に包まれているとは言い難い。欧州予選では格下のチームと対戦が続き、一方的な展開になりがちで、ファンが興ざめしてしまうことが少なくなかった。
一方、イングランドが不甲斐ない試合をした時にもその傾向は見られる。27日のウルグアイ戦(1-1)でもそれが顕著で、ファンは早々に退場口へと流れ出ていった。
迎えた日本戦、最初の20分間はあまりにも退屈で観客の話し声が聞こえるほどだった。さらに23分に三笘薫のゴールが決まると、イングランドファンは一気に静まり返った。逆にロンドンに駆けつけた日本ファンの大声援がスタジアムを包み込む。そんな異様な光景が広がっていた。
勢いに乗る日本はイングランドよりもはるかに脅威的なプレーを見せた。1点リードでハーフタイムを迎えたが、正直、点差はもっと開いてもおかしくなかった。後半の立ち上がりも日本がゲームを支配し、さらに得点を重ねる可能性もあった。結局、追加点は生まれなかったが、1-0で日本が勝利。ワールドカップの優勝候補の1つであるイングランドに対して、見事なパフォーマンスを披露した。
親善試合の結果は、あくまでワールドカップに向けた準備の一環に過ぎないため、それほど重要ではないだろう。それでも日本にとって素晴らしい成果となり、ワールドカップへ向けて自信を与えるものとなった。
イングランド戦の戦いぶりは、カタールW杯でドイツやスペインを撃破した試合を彷彿させた。さらに今回戦ったメンバーに加えて、遠藤航や久保建英、南野拓実、そして冨安健洋という影響力選手たちの復帰を控えることも考えれば、北中米W杯での戦いに期待が高まるのは当然だ。
また今回、ウェンブリーでの日本サポーターの素晴らしさについても触れておかなければならない。彼らはまるで本大会さながらの熱量で声援を送り続け、チームを後押しした。一方のイングランドファンはどこか劇場の観客のように静かだったのが印象的だった。
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー(Steve Mackenzie)/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
【画像】日本代表のイングランド戦出場18選手&監督の採点を一挙紹介!最高点は鮮烈決勝弾の7番と圧巻プレー連発のボランチ
【画像】史上初のモノクロエンブレム&三つ葉ロゴが31年ぶり復活!日本代表の新アウェーユニホーム
【記事】「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希と…
