現地時間3月31日、レジェンドのロバート・パリッシュ(元ボストン・セルティックスほか)が、『FanDuel TV』のNBA番組『Run It Back』へ出演した。
1976年から1997年までNBAで21年間プレーした216cm・111kgのビッグマンは、先日レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)に更新されるまで、通算出場試合数でNBA歴代1位に立っていたことでも知られる。
パリッシュは通算1611試合に出場し、平均14.5点、9.1リバウンド、1.47ブロック、フィールドゴール成功率53.7%を記録。セルティックスではラリー・バード、ケビン・マクヘイルとの“ビッグ3”で3度(1981、84、86年)の優勝、さらに現役ラストイヤーにはシカゴ・ブルズでも頂点に立ち、2003年にバスケットボール殿堂入りを果たした。
“チーフ”の愛称で親しまれた現在72歳のパリッシュは、番組内で元NBA選手のデマーカス・カズンズ(元サクラメント・キングスほか)やチャンドラー・パーソンズ(元ヒューストン・ロケッツほか)、ルー・ウィリアムズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)とトークを展開。
現在のリーグには、レブロン、ケビン・デュラント(ロケッツ)、カワイ・レナード(クリッパーズ)と、歴代有数のスモールフォワードがいるが、パリッシュは元同僚のバードが最高峰だ主張した。
「彼らのことはリスペクトしているが、ラリーと同列には語れないね。最高の選手と肩を並べるのは至難の業だ」
206cm・100kgのバードは、NBAで13シーズンをプレーし、平均24.3点、10.0リバウンド、6.3アシスト、1.73スティールをマーク。身体能力は決して高くなかったが、卓越したシュート力とバスケットボールセンス、並外れた集中力とメンタルタフネスを駆使し、1980年代を代表する選手の1人として名を馳せた。
バードは現役時代に3度の優勝と2度のファイナルMVP、1984年から86年には3シーズン続けてMVPに輝いた。NBAの歴史上、センター以外のポジションで3年連続MVPに選出された選手はこの男だけだ。
もっとも、レブロンはマイケル・ジョーダン(元ブルズほか)と並んで“GOAT(Greatest Of All Time)”の筆頭候補に挙がるスーパースター。デュラントとレナードも複数回の優勝とファイナルMVP受賞経験を持つだけに、パリッシュの主張には賛否が分かれそうだ。
そのパリッシュが、現役でレブロン、デュラントと並ぶ歴代最高級の選手に挙げたのは、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチだった。
「レブロンとデュラント以外で、このテーブルに座る可能性があるのは、デンバーにいるデカいヤツだと思っている。歴代最高の選手のテーブルに椅子をひとつ追加する必要が出てくるだろう。彼が健康体を維持できれば、間違いなく歴代最高の選手になるからだ。若い世代の中で、私が歴代最高の選手になると確信しているのは彼だけだ」
31歳のヨキッチは、これまで3度のMVPを受賞した211cm・129kgのビッグマンで、今季は平均27.7点、13.0リバウンド、10.8アシストを記録。リバウンドとアシストはリーグトップを誇り、5試合を残して、2年連続のシーズン平均トリプルダブルを確定させた。
速さや跳躍力といった身体能力ではなく、恵まれたしなやかな肉体と高次元なバスケットボールIQ、磨き上げたシュート力を駆使して試合を支配するヨキッチ。パリッシュにとってそのプレースタイルは、バードと重なる部分があるのかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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