1990年代にシカゴ・ブルズで2度の3連覇を成し遂げたマイケル・ジョーダンが現役を退いて久しい。今年2月に63歳を迎えたが、“神様”は今もバスケットボールへの情熱は失っていないという。
“史上最高の選手(GOAT)”とも謳われるジョーダンは、1984年のドラフト全体3位指名でブルズに入団し、類まれな身体能力を活かしたプレーで世界中のファンを魅了。91~93年、96~98年にブルズを優勝に導き、そのすべてでファイナルMVPを受賞した。史上最多となる得点王10回、歴代トップの平均30.1点、88年には最優秀守備選手賞にも輝くなど、その功績は枚挙に暇がない。
ジョーダンは2003年に現役を引退。10年にシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)のオーナーとなり、23年6月にチームを売却(少数株は保有)したが、今季は『NBC』のNBA中継でスペシャル・コントリビューターとして起用されるなど、再びメディアに登場する機会が増えてきた。
引退後はNASCAR(アメリカ最大級の自動車レース)やモーターバイクに熱を注いでいるジョーダンは、『CBS Sunday Morning』のインタビューで、自身のマインドについて語った。
「競争を見る喜びがある。私は本当に負けず嫌いな人間なんだ。私は呪われているんだと思う。“競争心の遺伝子”という呪いのせいで、何をするにしても一番じゃないと気が済まない。
例えば、服を着る時でも、妻より先に着替えなきゃいけないし、子どもたちより先に着替えなきゃいけない。私は呪われているんだ(笑)」
NASCARに関しては「ずっとファンだった」とし、「以前は自分の本業であるバスケットボールに集中していただけだ」と述べている。
また、最近は「予想以上に表に出ることが増えた。自分自身が主役だとは思っていない。でも、このスポーツにはそれが必要だと思うんだ」とNASCARを盛り上げたい意欲を口にした。
「引退して『静かな生活を送りたい』となった時、バスケットボール界での象徴的な立場から離れたかった。あまりにも大きな存在になりすぎて、それが自分にとって大きな重荷になっていたんだ。ここ(NASCAR)では、そこまでの立場ではない。シカゴでプレーしていた頃と同じとはいかないが、これが自分を活かし続けてくれていると感じる」
そしてバスケが恋しいかを問われたジョーダンは、「ああ、100%だ。少しどころじゃない、ものすごく恋しいよ」と断言した。
「でも、その穴はNASCARで埋めている。もしできるなら、今でもボールを手に取りたいという衝動はある。負けず嫌いの血が騒ぐんだ。ぜひそうしたいよ」
自分の人生には「満足している」と語ったジョーダン。「何ひとつ変えたいとは思わない。自分の間違いも、学んだ教訓もすべて受け入れて生きている。私は恵まれているよ。友人、パートナー、チームメイト、コーチ、あらゆる出会いにね。もし今日すべてが終わったとしても、私は笑顔でいられるだろう」と胸を張った。
構成●ダンクシュート編集部
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