
多部未華子さん(2017年6月、時事)
【画像】え、「顔小さっ」「スタイルいい」「多部さんと同じ和美人」 コチラが実際の鹿鳴館の華・大山捨松さんの姿です
捨松の兄は
2026年前期の連続テレビ小説『風、薫る』では、第4話にして主人公「一ノ瀬りん(演:見上愛)」の父「信右衛門(演:北村一輝)」がコレラによって亡くなりました。その悲劇から一転、5話冒頭では本作の重要キャラ「大山捨松(旧姓:山川/演:多部未華子)」と、陸軍卿「大山巌(演:高嶋政宏)」の鹿鳴館での華やかな結婚式が描かれます。5話中盤では、そんな捨松がしゃべる場面で前作『ばけばけ』を思い出してしまった方が多いようです。
主人公のりんはモデルとなった大関和(おおぜき・ちか)から名前が変えられていますが、大山捨松・巌夫妻は実在人物の名がそのまま使われています。会津藩の国家老・山川尚江重固の娘である捨松(元は、咲子という名前)は劇中で語られた通り、11歳にして津田梅子らと有名な岩倉使節団に随行して10年以上アメリカで暮らし、英語やフランス語も堪能になって、全寮制の女子大学だったヴァッサー大学を優秀な成績で卒業しました。
先にアメリカに官費留学していた兄の山川健次郎(のちに物理学者となる)は、妹が日本のことを忘れてしまわないために、日本語の勉強もさせていましたが、捨松にとってはこれが一番難しかったそうです。そして、1882年の帰国当時、捨松は日本語をほぼ忘れていたといわれています。
そんな捨松は、『風、薫る』5話で夫の巌とりんの地元を馬車で通りかかった際、道端にいる幼い子供たちを見て「子供たち 私 会津いました 時と同じ」とたどたどしい日本語で夫に話しかけました。この場面に、SNSでは
「今朝の多部ちゃん捨松、ばけばけのヘブンさんロスを狙い撃ったかのようなセリフ!」
「『ヘブンさん言葉』を駆使する大山捨松」
「多部ちゃんの捨松、英語のほうが流暢でニホンゴ カタコト ヘブン先生みたいな喋り方」
「捨松さまの片言日本語でヘブン先生を思い出しちまって」
「この大山捨松、ヘブン先生乗り移ってね?(まだ引きずるばけばけ)」
といった声が相次いでいます。
『ばけばけ』の主人公の夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」は、最後まで日本語が上手く話せなかったというモデル・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の使った「ヘルンさん言葉」のように、接続詞や動詞、形容詞の活用を省き、単語の順番も英語に近い日本語を使っていました。まだ完結から1週間しか経っていないので、捨松のたどたどしい日本語で思い出してしまった方が多いようです。ちなみに、もうひとつリンクしている部分を言うと、前述の捨松の兄・山川健次郎は八雲が東京帝国大学を解雇された時(1903年3月)の大学総長でした。
参考:秋山ひさ論文『明治初期女子留学生の生涯 -山川捨松の場合-』(神戸女学院大学)
