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「30年越しの拳は熱さしかなかった」50代ファイター同士が“なんでも有り”のノールールで激突、最後に男は号泣した

「30年越しの拳は熱さしかなかった」50代ファイター同士が“なんでも有り”のノールールで激突、最後に男は号泣した

何重にも味わい深い一戦だった。3月15日に開催された格闘技イベント『ROMAN 4』のメイン。対戦したのは関根“シュレック”秀樹と小路晃である。

 試合形式はバーリ・トゥード。初期UFCと同様の“なんでも有り”、“ノールール”の闘いだ。グローブを着用せず素手、頭突きや金的攻撃も有効。原始的であり野蛮、残酷と見なす者もいる。『ROMAN』では他にも道衣着用のMMAなど、実験的な試合をラインナップしている。

 関根は1973年生まれの52歳。元警察官という経歴を持つ柔術家で、プロレスでも活躍している。小路は1974年1月生まれだから、関根と同学年だ。かつてPRIDEで強豪外国人たちに挑み、引退後は地元の富山で飲食業などに勤しんできた。最近になってプロレスのリングで復帰し、今回のバーリ・トゥードにつながった。
  関根は学生時代プロレスラー志望で、UWFインターナショナルに入門するつもりだった。ところが団体は解散。警察官になったものの、最初は夢が叶わず気持ちが荒んでいたという。

 そんな時に見たのが、PRIDEで奮闘する同学年の小路だった。

「小路さんは警察官時代の自分に希望を見せてくれた人。生きていく道標を示してくれた。セーム・シュルトやイゴール・ボブチャンチンといった強豪と闘う小路さんがうらやましかったし妬ましかったです」

 自分が長く試合を続け、小路が復帰してきたことで思いもよらない対戦が実現した。小路はPRIDEのテーマで入場。関根はそれを聴いてファン時代の気持ちに戻ってしまうのをなんとか堪えた。

 心意気と心意気の対戦。バンデージを巻いただけの拳での殴り合いを、どちらも厭わなかった。正面からの打撃戦だ。もちろん痛い。傷もできる。けれど関根は「もっと長く殴り合いたかった。拳に思いがこもっていたというか」と言う。

「小路晃の熱い拳が当たるたびに嬉しくなってきて。“30年越しにこの拳を受けることができた”と。熱さしかなかったですね」

 永遠に殴り合っていたかったが、さすがに限界があった。足が動かなくなってきた。現在のMMAでのローキックはふくらはぎを蹴るカーフキックが主流だが、小路は太ももに落とすベーシックな蹴りを多用。それが逆に効果的だった。

 組みつく関根。ここでまた新たな選択肢が出てきた。金的への攻撃だ。

「バーリ・トゥードは選択肢があるだけに難しいですね。使うべきか使うべきではないのか。どう使うのか」

 関根は使うことを選んだ。そしてテイクダウンするとすかさずヒジ連打。まったく躊躇がなかった。

「終わりが近づいている中で、すべてを使わなかったら小路晃は怒ると思いました」

 そもそも体重差のある試合だ。小路は無茶を承知で「勝っても負けても悔いなしという試合を」とオファーを受けた。なのに手加減したら、相手に失礼になる。

 憧れの存在を過酷なルールで叩きのめして、関根は声をあげて泣いた。あらゆる意味で感極まった。

「自分の過去が浄化されていくのが分かりました」

 どちらも50代。ルールからしてもMMAという競技の最前線、最高峰を目指す闘いではない。だからこそ「命をかけるに値する試合がしたい」という関根にふさわしい対戦だった。古の試合形式を、古豪たちが鮮やかに、ドラマティックに甦らせてみせたのだ。

取材・文●橋本宗洋

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配信元: THE DIGEST

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