4月5日に行われるGⅠ・大阪杯(阪神・芝2000メートル)は例年、GⅠとは名ばかりのGⅡクラス馬による争いが繰り広げられてきた。ところが今年は中東地域での戦火拡大の影響を受け、一部陣営が「ドバイワールドカップデー」への出走を取りやめたことなどもあって、久々にGⅠレースの名にふさわしい実力馬が出走してきた。
ならば、今年は「GⅠ勝ちのある馬」と「GⅠレースで好走実績のある馬」の底力と順調度を素直に評価してもいいのではないか。
そのような視点から今年の出走メンバーを見渡すと、海外のレースも含めてGⅠ勝ちのある馬はクロワデュノール(牡4)、ダノンデサイル(牡5)、メイショウタバル(牡5)の3頭。同様に、2歳時を除くGⅠレースで好走実績のある馬はショウヘイ(牡4)、ボルドグフーシュ(牡7)、マテンロウレオ(牡7)の3頭となる。
問題は「この6頭の中から最も優勝に近い馬をいかに探し出すか」だ。そこで最大のポイントとなるのが、今回の大阪杯に向けたローテーションである。
その点、1番人気が予想されるクロワデュノールは、昨年11月以来のGⅠ出走となる上に、本来が「叩き良化型」のタイプ。ダノンデサイルは予定していたドバイシーマクラシックへの出走回避を余儀なくされるなど、ローテーション上の狂いは否めない。
また、メイショウタバルはマイペースでの単騎逃げ切りの可能性はあるものの、連覇を狙うGⅠ・宝塚記念を見据えた始動戦の感が拭い切れず、これもイマイチ。7歳を迎えたボルドグフーシュは「すでに終わっている感アリアリ」で、食指は動かない。
ダービー3着・神戸新聞杯2着の潜在能力
以上の消去法を経て残るのは、ショウヘイとマテンロウレオの2頭。このうちマテンロウレオは3年前の大阪杯での4着こそあるものの、近走は「GⅡやGⅢでソコソコ」の成績が続くなど、頭打ちの状態にある。
ならば唯一、消去法の網をくぐり抜けてきたショウヘイに白羽の矢を立てるのが筋ではないか。
ショウヘイは前走のGⅡ・AJC杯(中山・芝2200メートル)を叩いての参戦。昨年の日本ダービー(東京・芝2400メートル)で3着、同じく昨年のGⅡ・神戸新聞杯(阪神・芝2400メートル)で2着と好走しており、その潜在能力には間違いなく並々ならぬものがある。今回はGⅠ獲りに向けた「絶好のチャンス到来」とみた。
(日高次郎/競馬アナリスト)

