多くのアマチュアは自分自身でゲームの判定を下す『セルフジャッジ』でテニスの試合をしています。「自分で判定するなら簡単だ」と思うかもしれませんが、それは大間違い。いい加減な判定によってトラブルを起こすことが多々あるからです。
そうしたトラブルなしで試合を楽しむには、とにかくルールに詳しくなることが大切です。そこでテニス四大大会の出場経験を持つ元プロ選手で現在公認審判員も務める岡川恵美子氏にケース別でルールについて解説してもらいました。
今回は「フットフォールト」についてです。相手サーバーがフットフォールトを繰り返しています。ルール的には、こちらからフォールトをコールできないそうですが、こんな時はどうすればいいのでしょうか。
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セルフジャッジの場合、ルール上では「フォールト、アウト、グッドは、ネットから自分側のプレーヤー・チームのいずれかがコールでき、その判定が成立する」となっています。
ただしフットフォールトに関しては「コート内外にいるレフェリー(アシスタントレフェリー)、ロービングアンパイアのいずれか」と、コールできる権利者を定めています。したがって、こちらから相手のフットフォールトを指摘してサービスをフォールトにすることはできません。
なお、2025年からコートを巡回しているロービングアンパイアが、コート内外からフットフォールトをコールすることができるようになりました。どうしても気になるようであれば、ロービングアンパイアに注意して見てもらうように依頼しましょう。
なので、質問のようなケースでは、こちらから指摘できないので、気にしないでプレーを続けたほうがいいかもしれません。仮に相手がフットフォールトを繰り返していたとしても、それによってサービスエースが量産できるわけではないでしょう。もちろんフットフォールトは違反です。2025年からは外からコールできるようになったので、フットフォールトをする人がいなくなることを願うばかりです。
また、こちらから指摘できないフットフォールトに対して、イライラしながらプレーするよりも、気持ちを切り替えて自身のプレーに集中し、しっかりとリターンをすることに意識を集中させたほうが得策ではないでしょうか。
解説●岡川恵美子
17歳で全日本選手権を制覇して日本初の高校生プロとなる。グランドスラム(四大大会)では、全豪オープン3回戦進
出をはじめ、全仏オープンやウインブルドンの本戦に出場。現在はベテラン大会に挑戦しながら、ITF公認審判員、JTA公認審判員も務める。日本テニス協会理事。
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2025年6月号より抜粋・再編集
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