
ラオウが表紙の『北斗の拳』新装版10巻(コアミックス)
【画像】え、そうなの? コチラが武論尊先生が「リュウの母」と語った(?)キャラです
「いつの日か、父ラオウを超えてみせる!」リュウ
マンガ『北斗の拳』の終盤(第24巻「新しき希望! の巻」)から登場する「リュウ」は、容姿は10歳未満の少年に見えますが、これが「ラオウ」の遺児と聞いて読者は驚きました。リュウは「ケンシロウ」と試練の旅に出発します。そして、リュウが北斗神拳伝承者を目指す修行が始まる?……と思いきや、神の国「ブランカ」の話が終了したあと、原作では二度と登場しません。
気になるのは、「リュウの母親は誰なのか?」です。これが「『北斗の拳』最大の謎」という声も多く、ネット上では長年、たくさんのファンが独自の考察を載せています。そこで、この「リュウの母親探し」について、まとめてみました。
母親として特に有力視されるのは、「ユリア」、「トウ」、「レイナ」の3人です。
トウは「海のリハク」の娘で、幼い頃から一途にラオウを愛していました。もし、ラオウが誰かに気を許して結ばれたなら、女性キャラのなかでもトウが最もそれを望んだでしょう。
ただ、気になるのは彼女の最期です。もし子供がいたとしたら、ラオウの目の前で自ら命を絶つ展開はかなり違和感があります。ファンからは「逆にトウがラオウを襲ったとも考えられる」という斬新な見解もありますが、死の前にラオウと会う機会があったとも思えず、現実的には厳しいといわざるを得ません。
続いてユリアはラオウが最も執着した相手なので、子孫を残したいとも思うでしょう。ラオウは、城からユリアを奪ってしばらく一緒に過ごしたので、もし交わったならその数日しか考えられません。
ただ、ユリアと合意で結ばれたとは考えにくく、ラオウとて彼女に卑劣なことができるかは疑問です。ネット上では、「奥義、『懐妊波』みたいな技を使ったのか」という変わった見解もありました。しかし、「病気のユリアが出産に耐えられるか」「ラオウの死後、ユリアはケンと暮らしているので出産はありえない」、など現実的には厳しい冷静な見方ができます。
そこで浮上してくるのが、レイナです。劇場版『北斗の拳 ~ラオウ伝 殉愛の章~』に登場した彼女は、ラオウとは幼なじみでした。
長い時間を一緒に過ごしていて、しかも、お互いにちょっと意味深なやり取りもあります。現実的に一番ありそうと考えるファンは多いのですが、やはり原作に登場しないので「後出しジャンケン」感は否めません。
さらにネット上では、変わり種の説も語られています。たとえば「?マミヤ」説、「リン」説がありました。
さすがに作中の関係性や時系列を考えると、かなり無理がありますが、「だとしたら、どこでどう交わったか?」を考察したり、さらに「本当にラオウの子なのか?」と邪推したりと、もはやネタとして楽しむ方向で盛り上がることも多いようです。
また、無難な考え方として、「作中に登場しない女性」という、最も落ち着くけれど面白くない答えがあります。
この「リュウの母親探し」に関して、原作の武論尊先生は『北斗の拳』公式サイトのインタビューで、「母親は、誰っていう設定はないんだよね」、「ユリアでもいい」などと語っていました。本作は、リュウとケンシロウが別れた後8話分で終了するので、出生の詳細についてはもはや重要ではなかったのでしょう。
連載がまだまだ続くようなら、後付けで考えていたと思います。逆に、マンガが終わった後に、ファンがこのような余白を楽しめるのも『北斗の拳』の魅力のひとつなのかもしれません。
