【実録ホラー2】
死霊たちは新たな死者を待ち望む――心霊スポットと呼ばれる場所では、実際の事件も多発していた! これを読んでもなお、あなたは肝試しに行く勇気があるだろうか……?
【実録ホラー1】を読む
肝試しに行った少女たちを襲った悲劇!
先に紹介したグリーンヒルズホテルの一件も十分に不可解ではあるが、富山県・坪野鉱泉で起きた事件はさらに謎が多く、犠牲者も2人に増える。
1996年5月、富山県氷見市に住むYさんとTさんの2人は、「坪野鉱泉へ肝試しに行く」と言って出て行ったきり、行方が分からなくなってしまった。
2人が出かけたとされる坪野鉱泉には、1982年に廃業した「ホテル坪野」が廃墟として残っており、「かつて営業していたプールで男児が水死した」「廃業後、行方不明となっているオーナーが、実はボイラー室で首を吊っていた」など、気味の悪い噂がまことしやかにささやかれ、心霊スポットとして人気を集めていた。
一方、暴走族の溜まり場にもなって、近隣住民を悩ませていたという。警察による必死の捜査にもかかわらず、その後もYさんとTさんの消息はようとしてつかめず、「暴走族に殺された」「北朝鮮に拉致された」などの憶測が飛び交った。
ところが、事件から20年以上も経過した2020年に、急転直下で真相が明らかとなったのである。
事の発端は、2014年に富山県警へ舞い込んだ「96年のゴールデンウィークに(2人の地元から坪野鉱泉の通り道にある)旧海王丸パーク付近で、車が転落するのを目撃した人物がいる」という証言だった。それに基づいて警察が捜査をしたところ、証言通り3人の目撃者にたどり着いたのだ。
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富山湾から引き揚げられた車
彼らの話によると、「運転席と助手席に乗っていた女性に声を掛けようと近づいた際、車が後ろ向きに急発進して海に転落した」そうで、3人は「怖くなって立ち去った、通報はしなかった」という。
そして昨年、2人を乗せた車が富山新港から引き揚げられ、かろうじて残っていた遺骨から、YさんとTさんであることが証明された。――しかし、話はここで終わりではない。
目撃者が現れる以前から、ネット掲示板には「少女2人は5人の男にレイプされた挙げ句、車ごと捨てられた。男5人のうち2人は殺害した少女の霊に取り憑かれ、気が狂って消息不明。残る3人はおびえて暮らしている」という、妙に詳しい状況を描写したコメントが寄せられていた。
偶然か真実か、警察が見つけ出した目撃者も3人の男性数も性別もピタリと一致しているのだ。
そのほかにも「事件に関係のある男が、スナックで『少女の霊に悩まされている』とこぼしていた」など、事実とも思えるような噂がネット上に散見され、「何も悪いことをしていないなら、なぜすぐに通報しなかったのか」「20年以上も黙っていたなんて、後ろ暗い何かがある証拠」という意見も多々あった。
最終的に警察の見解では、事件性はなかったと判断されているが、軽い気持ちで肝試しへ向かった少女2人は不幸にも命を落としたが、今度は自らが霊となって、5人いた男のうちの2人を呪い殺したのかもしれないのだ……。
『発禁! 最恐の心霊現象2025夏』より
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