【漢(オヤジ)の旅 熊本県熊本市編(1)】
『週刊実話 ザ・タブー』で連載中の藤木TDC氏による「漢(オヤジ)の旅」は、全国の公営ギャンブルをめぐるディープツアーガイド。今回は、熊本県熊本競輪場に突撃だ!(2回中の1回)
ギャンブルと酒のドケチ旅、今回は新装オープンした熊本競輪場へ。かつての「日本最難関」500メートルバンクが、2024年に400メートルへと改修。平均的なバンクになり攻略も容易かと思いきや、勝負の世界は甘くなかった! 九州屈指の歓楽街と熊本城を背に、情欲と万車券を追い求めるドケチギャンブラーの苦闘が始まります。
空港に人類最強の敵?「くまモン」の洗礼
東京を朝5時に発って約5時間、成田空港を経由して熊本空港に到着すると、ギャー、眼の前にクマがいた!!
昨年、北海道・本州の人間を恐怖のるつぼに叩き落とした人類最強の敵・クマ。しかし現在、九州に野生のクマはいない。絶滅したのだ。
では空港に出没するクマは何者か。それは地元アイドル・くまモンだ。阿蘇くまもと空港は期間限定で「阿蘇くまモン空港」と名称変更。施設内のあちこちにクマアイドルがカワユイ姿を。くまモ〜ン!!
そんなことはどうでもいい。空港からさらにバスで1時間、ようやく市内に到着。まずは中央街のギラギラ光る特殊浴場に「ここに戻れますように」と手を合わせ勝利祈願。そしていよいよ問題の競輪へ向かう。無料送迎バスはない(涙)。
市の中心部から市電に乗り約10分。水前寺公園駅で降り、幸せは歩いてこないから歩いてゆくんだ、ワン・ツー・ワン・ツーと15分。石垣の向こうからジャンの音とオッサンの怒声が聞こえてきた。お久しぶりね、の熊本競輪場だ。
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震災を乗り越え「500から400」へ劇的改修
筆者が最初にこの競輪場に来たのは2013年、当時は500バンクで、バック側に巨大な特観席があった。先行選手の勝ちはまずなく、3、4番手あたりでも余裕で差しが決まる予想の難しい競輪場だったのだ。
ただでさえ売上が少ないところに16年、悪夢の大地震が起こり、熊本城と共に競輪場にも甚大な被害が。長い間、本場開催は休止。そのまま廃止かと思われていたが、スマホ投票によるバブルが訪れて施設改修・開催存続が決定。ついでにバンクも一般的な400メートルに改修となった。
さて、入場した競輪場はコンパクトサイズに改修されていた。そのせいか、平日のヒラ開催なのにけっこうな客数。オッサン、ジジイばかりじゃなく若者もいる。西日本にしては珍しく活気ある競輪場に生まれ変わっていた。
まずは腹ごなし。西側広場にある食堂には「ボロ負けセット 200円」なる不吉なメニューが。メシ、汁、漬物だけの定食という。食ってみたい気もしたがさすがに気恥ずかしく、最安値の500円具なしカレーを注文。これは美味かった。
