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「実写版を超えられるのか?」 『ライアーゲーム』アニメ化への期待と懸念される"高い壁"

「実写版を超えられるのか?」 『ライアーゲーム』アニメ化への期待と懸念される"高い壁"


画像は『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』DVD (C)2010フジテレビジョン/集英社/東宝/FNS27社

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実写版を成功へと導いた「フクナガ」の存在

 人気マンガの映像化にあたっては、一般的にアニメの方が評価されやすく、実写版には厳しい目が向けられがちです。そうした傾向もあってか、実写化の際には「アニメを超えられるのか」という声がよく聞かれますが、逆のパターンはあまり見かけません。ところが、いまネット上では2026年放送の春アニメをめぐって「実写版を超えられるか?」という声が数多く寄せられています。

 話題の渦中にあるのは、アニメ『LIAR GAME(ライアーゲーム)』です。甲斐谷忍先生による人気サスペンスマンガを原作とした作品で、バカ正直な主人公「カンザキナオ(CV:仁見紗綾)」が天才詐欺師「アキヤマシンイチ(CV:大塚剛央)」とともに、巨額のマネーを奪い合う「ライアーゲーム」に挑む姿を描きます。

 2007年には戸田恵梨香さんと松田翔太さん主演でドラマ化を果たし、深夜枠でありながら平均視聴率11.4%を記録しました。さらに2009年にはシーズン2、2010年にはシリーズ完結編にあたる劇場版が制作され、いまなお傑作ドラマのひとつとして語り継がれています。

 ただし、その完成度の高さゆえに原作に忠実な内容だったかといえば、必ずしもそうとは言い切れません。ドラマ版では独自のアレンジも多く施されており、とりわけキャラクター設定には大きな違いが見られます。「フクナガユウジ(演:鈴木浩介)」や「ヨコヤノリヒコ(演:鈴木一真)」の大胆な改変に加え、シーズン2で登場した「葛城リョウ(演:菊地凛子)」に至ってはドラマオリジナルのキャラクターでした。

 なかでも印象的なのがフクナガの描かれ方です。原作では坊主頭のニューハーフだったのに対し、ドラマ版ではキノコヘアーの男性に再構築されています。さらに内面のキャラクター性も大きく変化しており、鈴木浩介さんのハイテンションな演技や「ナオちゃんってホント、バカだよねー!!!!」という迷ゼリフは強烈なインパクトを残しました。

 また本作の魅力を語るうえで、中田ヤスタカさんの劇伴も欠かせません。スリリングな物語に緊迫感とミステリアスな雰囲気をもたらすテクノサウンドは、作品の魅力をいっそう引き立てていました。

 アニメ版の音楽を担当する菅野祐悟さんも「中田ヤスタカさんの音楽が今も鮮明に思い出されます」とコメントしており、そのうえで「実写とは異なる新たな『ライアーゲーム』の世界を音楽で築こうと試みました」と語っています。菅野さんの音楽がどう物語を際立たせるのか、注目ポイントのひとつです。

6年前にも同じような現象が?

 こうした完成度の高さによって、アニメ版のハードルが高まっているわけですが、実は過去にも同じような逆転現象が起きていました。2000年に実写ドラマ化、2020年にはアニメ化もされた『池袋ウエストゲートパーク』(原作:石田衣良)です。

 原作は池袋のトラブルシューター「マコト」を主人公とするハードボイルド小説ですが、長瀬智也さん主演のドラマ版は、小ネタやギャグを随所に盛り込んだサブカルドラマへとアレンジされています。またキャラクター造形も大きく異なり、特に窪塚洋介さんが演じる「キング」はほぼ原型を留めていません。それにもかかわらず熱狂的な支持を集め、本作を伝説的なドラマへと押し上げました。

 対してアニメ版は原作に沿ったキャラクター設定が採用されており、ドラマ版とは異なる魅力を楽しめます。加えて第7話では特殊エンディングとしてドラマ版の主題歌「忘却の空」が流れ、最終回には窪塚洋介さんが依頼人役として特別出演するなど、ドラマファンに向けたうれしい仕掛けも用意されました。

 2026年4月6日(月)から始まるアニメ『LIAR GAME』も、実写版の人気を活かしつつ、アニメならではの魅力へと昇華されることが期待されます。本編はもちろん、音楽やゲスト声優からも目が離せません。

配信元: マグミクス

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