送った瞬間、血の気が引いた
その夜、私は彼女に「友人の家で宅飲みしてくる」と嘘をついて、別の女性と会っていました。場が盛り上がる中、私はアリバイのために友人へメッセージを送ろうとしました。
「ごめん、彼女にお前と飲んでるってことにしてるから、口裏合わせてくれない?」
送信した直後、通知画面に表示された名前を見て、全身が固まりました。
彼女の名前でした。
スマートフォンを持つ手が、じわりと汗ばみました。すぐに既読がつきました。
苦しい言い訳を絞り出した
数分後、彼女から一言だけ返信が届きました。
「送り先間違えてるよ?」
私は慌てて言い訳を打ち込みました。
「ごめん、会社の先輩に頼まれて送った冗談だから」
「そうなんだ」
彼女からはそれだけでした。追及してこない分、この短い返信の意味を何度も読み直しました。信じてくれているのかと自分に問いかけながらも、都合よく「大丈夫だろう」と思い込もうとしていました。
