球団初のリーグ連覇を狙う阪神は3月27日、巨人との開幕戦に敗れ「黒星スタート」となったが、以降はがぜん調子を上げ、ディフェンディング王者として強さを見せている。
そんな選手らをサポートするため、今季、球団が新たに設置したものは主に二つ。
一つは対戦投手のデータを入力すれば、その回転数や変化球の軌道まで再現できる最新鋭の打撃練習マシン、もう一つは元阪神選手の故・横田慎太郎氏の顕彰プレートだ。
横田氏は2023年に28歳で永眠。その才能を開花させる前に逝ってしまったが、特に梅野隆太郎(34)にとっては感慨深いものがあるという。
「自身のインスタグラムでも横田氏のプレートを紹介していました」(在阪記者)
その梅野は開幕メンバーから外れ、二軍スタート。
「育成2年目の嶋村麟士朗がキャンプ、オープン戦で結果を出し、支配下契約を勝ち取りました。藤川球児監督は『捕手4人』を開幕メンバーに登録しましたが、4人目の中川勇斗はレフトでスタメン出場しています。昨季途中から外野を守っており、打撃力を買われてのコンバートです」(同)
正捕手の坂本誠志郎は健在で、トレード加入のベテラン・伏見寅威、嶋村もいる。梅野はファーム戦では4番で出場していたが、攻守ともに厳しい状況にある。
インスタグラムでは同期入団でもある横田氏のプレートを指して、「パワーをもらえますね。日々精進ですね」と活躍を誓っていた。
【関連】球界最遅契約更改...阪神サトテル"国内ラストイヤー"既定路線
今季は真価が問われる...
この「パワー」をもらった選手が他にもいる。それが開幕前には振るわなかった佐藤輝明(27)だ。
「WBCが終わってオープン戦5試合14打席に立ちましたが、ヒットは1本だけ。開幕戦も4打数ノーヒットと快音は聞かれませんでした。ところが、以降は本塁打こそ出てないがコンスタントにヒットを打っている。
例えば4日の広島戦では初回2死二塁からセンター前タイムリー。その後も3回にレフト前ヒット、6階にフェンス直撃の二塁打、延長10回にもレフト前ヒットを放ち、打率が3割6分4厘に上昇したほど。6日の広島戦では阪神は今季初のサヨナラ負けを食らったものの、心配されたWBC参加による疲れや調整不足を払しょくする佐藤の活躍もあって、チームはヤクルトと首位攻防戦を演じています」(同)
佐藤はオフの契約更改でゴタゴタもあっただけに今季は真価が問われるが、このまま状態を上げていけば、主砲としての存在感は昨年以上に増してくるはずだ。
受け取った「パワー」をシーズン中盤に向けても結果に変えていけるか。その答えが、今季の阪神の行方を左右することは間違いなさそうだ。
【関連】残留を選んだ梅野に忍び寄る「開幕一軍落ち」の影 阪神捕手陣に起きている静かな異変
