カーリング女子のロコ・ソラーレが3月22日、カナダ・カルガリーで行われた世界選手権の3位決定戦でスウェーデンに敗れ、日本勢として10年ぶりとなるメダル獲得を果たせなかった。
「ミラノ・コルティナ五輪に出場が叶わず、この大会に照準を合わせて調整を続けてきただけに、メンバーもサポートスタッフも悔しさを隠せませんでした」(日本スポーツ協会担当記者)
3対3の同点で迎えた第8エンド、スウェーデンが一挙5点を奪って突き放す。
ロコ・ソラーレは第9エンド、2点を返したが、そこで「コンシード」。
自ら敗北を認め、最終エンドを待たずに試合終了。コンシードはカーリング独自の文化であり、「完敗」を潔く宣言する行為だ。
ところが藤澤五月はじめ、メンバーたちは淡々と、また笑顔すら浮かべながら会場を後にした。
実はこの大会、試合中のハプニングも話題を呼んでいた。3位決定戦の入場シーンでは、人気グループ『Snow Man』の楽曲「カリスマックス」に合わせ、5人が息の合ったダンスを披露。
準決勝のカナダ戦では、第7エンド終了時点で大差をつけられコンシードしたものの、大会規定で第8エンドまで続行が必要となる珍事にメンバーが大爆笑。
スキップの藤澤はラストショットで回転技「スピンオラマ」を披露し、カルガリーの観客を大いに沸かせた。
自然体の振る舞いへの称賛が国内外で相次ぐ一方、カナダのスポーツ専門局『TSN』は戦術面を分析し、今季のスイープ(氷上を擦る動作)に関するルール変更への適応で後れを取っていた可能性を指摘した。
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次のステージへ向けて...
大会後、メンバーの吉田知那美はインスタグラムに妹・夕梨花をおんぶする姉妹の微笑ましい写真を投稿した。
知那美は新設のプロカーリングリーグにアジアチームのキャプテンとして参戦することも明らかにし、次のステージへ向けて歩み出している。
「競技を楽しむ」姿勢は確かに魅力的だ。
だが、藤澤は知那美のような明確な次の目標をまだ公にしていない。
4位という結果を清々しく受け入れる姿勢のままでいいのか――問われているのは、そこかもしれない。
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