「かゆい‐引っ掻く‐かゆい」の悪循環を断ち切る薬は開発可能

NPTX2のブロックで悪循環を断ち切れるのか?
謎を解明するため研究者たちはマウスの遺伝子を操作してNPTX2自体を生産できないようにして、同様の実験を行いました。
すると予想通り、NPTX2を無くしたマウスでは脊髄にある「かゆみ伝達神経」の活性化が抑えられ、感じているかゆみも普通のマウスの場合と比べて少なくなっている可能性が示されました。
この結果から研究者たちは、NPTX2が生産されるのを邪魔したり、神経に作用するのを邪魔する薬などを開発できれば、かゆみの悪循環を断ち切れると述べています。
参考文献
長引くかゆみ、何回も引っ掻くと神経で増えるタンパク質が原因!~かゆみ治療薬開発への応用に期待~
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id960.html
元論文
Neuronal pentraxin 2 is required for facilitating excitatory synaptic inputs onto spinal neurons involved in pruriceptive transmission in a model of chronic itch
https://www.nature.com/articles/s41467-022-30089-x
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部

