
綾瀬はるかが、4月7日に都内で開催された映画「人はなぜラブレターを書くのか」公開直前3万人イベントに、石井裕也監督と共に登場。石井監督が明かす裏話にはにかむ場面があった。
■一通のラブレターが紡いだ奇跡の実話を映画化
4月17日(金)公開の同作は、1通の手紙を巡る物語。2000年3月8日に発生した地下鉄脱線事故により、当時高校生だった富久信介さんが犠牲となった。それから20年後の2020年に信介さんの家族の元に一通のラブレターが届く。その手紙は、毎朝、信介さんと同じ時間、同じ車両で通学し、彼に密かな思いを寄せていたという女性から送られてきたものだった。そこには家族も知らなかった信介さんの姿が綴られており、20年越しで彼の成長を目の当たりにできた――という奇跡の実話を基に、綾瀬主演で映画化したもの。
寺田ナズナ(綾瀬)は、とある青年に手紙を書き始める。―—24年前、17歳のナズナ(當真あみ)は、いつも同じ電車で見かける高校生・信介(細田佳央太)に密かな思いを抱いていた。一方、信介は学校帰りにボクシングに夢中な生活を送り、プロボクサーを目指していた。そんな彼らに、運命の日、2000年3月8日が訪れる。――2024年、ナズナからの手紙を受け取った信介の父・隆治(佐藤浩市)は、その手紙の中に亡くなった息子の生きた証を確かに感じ、知り得なかった信介の在りし日が明らかになっていく。
■大河ドラマを撮影した深い縁のある福島への思いを語る
2人に縁のある地の劇場にも中継がつながっているという話題から、綾瀬は縁の深い福島について言及。「大河ドラマがご縁で、終わった後も毎年『会津まつり』に参加させていただいて、いろんな方に会えるので、自分にとってはとても大切な場所になっています」とにっこり。
さらに、「行くたびに皆さんが温かく優しく迎えてくださるので、いつもその笑顔やパワーに元気をもらって、私も『皆さんにお返ししたいな』という気持ちで(東京に)帰ってきています」と語った。
■お気に入りのタイトルは100点満点
そんな中、綾瀬は「かなり気に入っている」というタイトルについて「問いかけている感じも好きですし、『ラブレター』っていう言葉が、『あまり今の時代、書いたりしないのかな』と思うんですけど、一生懸命恥ずかしさを打ち破って書いていたりとか、遠回りしていても伝えようとする思いとか、いろんな思いがある思いがして、『ラブレター』という言葉にしかない響きがあるなと思って。それが好きです」と告白。
すると、石井監督が「元々このタイトルだったんですけど、ちょっと難しいということで、他の簡単なタイトルにしようという流れになったんですけど、綾瀬さんの鶴の一声で、オセロが一気にひっくり返るように状況が変わって」と裏話を披露する。
綾瀬は石井監督の暴露にはにかみながら、タイトルの点数を聞かれると「100点満点じゃないですか。本当に、言葉にできないような『ラブレター』という言葉に込められた思いを受け取ってもらえる作品になっていると思うので、ますますぴったりだなって思いました」と述懐した。
◆取材・文=原田健

