最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
フェルミン・アルデゲル、MotoGP史上2番目に若いウィナーに! ドゥカティ本家は全滅|MotoGPインドネシアGP決勝

フェルミン・アルデゲル、MotoGP史上2番目に若いウィナーに! ドゥカティ本家は全滅|MotoGPインドネシアGP決勝

MotoGP第18戦インドネシアGPの決勝レースが行なわれた。勝利したのはグレシーニのフェルミン・アルデゲルだった。

 インドネシアGPではアプリリア陣営が速く、マルコ・ベッツェッキがポールポジションを獲得。スプリントではスタートの出遅れを帳消しにする逆転勝利を収めており、決勝レースでも彼が有力候補だと目された。

 新チャンピオンのマルク・マルケス(ドゥカティ)は苦しんでおり、今季ワーストの9番グリッド。チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤも16番手と後方スタートとなった。

 決勝レース日も天候は保たれ、気温は31度、路面温度は58度まで上昇したドライコンディションで、スタート時刻を迎えた。

 全27周の決勝レースのスタートでは、ポールシッターのベッツェッキがあまり良いスタートを切れなかった中、ペドロ・アコスタ(KTM)が一気に先頭に浮上した。

 そしてターン7へのアプローチで、マルク・マルケスとベッツェッキがいきなり転倒してしまう。後方からイン側を狙ったベッツェッキが、マルク・マルケスの後輪と接触してしまったことが原因だ。マルク・マルケスはその後メディカルセンターでの検査を受けると、右鎖骨骨折の可能性も伝えられており、スペインへ帰国後さらに詳しい検査を受ける予定だと発表された。

 なおドゥカティはその後、9周目にフランチェスコ・バニャイヤも転倒しリタイア。ファクトリーチームのライダーふたりともリタイアという厳しい結果に終わった。

 上位はアコスタを先頭に、ルカ・マリーニ(ホンダ)、アルデゲル、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス)までの4人がトップ集団を形成。5番手のアレックス・リンス(ヤマハ)が少し離れてそれを追いかけるというオーダーだった。

 トップ4の争いではアルデゲルが5周目にマリーニを抜いて2番手に浮上。先頭を走るアコスタに対しても、オーバーテイクを狙う素振りを見せ、真後ろでプレッシャーをかける状況が続いた。

 そして7周目、アルデゲルが追い抜きに動き、アコスタをターン10でオーバーテイク。先頭が入れ替わった。アコスタとはバトルが続いたが、これをアルデゲルがしのいでトップを守った。

 先頭に立った後、アルデゲルは一気にペースを上げ、ファステストラップを連発。2番手アコスタとの差を広げにかかり、10周目には1秒のリードを築き上げた。

 以降は2番手争いも激しくなった。ペースの上がらないアコスタに対し、マリーニとフェルナンデスが接近し、ポジションを狙う形になったためだ。そうしたバトルが繰り広げられている間に、先頭のアルデゲルは一気に逃げた。12周目には3秒の大差を開き、独走状態に持ち込んでいった。 

 マリーニとアコスタがポジションを入れ替えながらの2番手争いを繰り広げたことで、かなりペースはダウン。その結果、後方のライダー達が急接近し、レース折り返しとなる14周目時点では2番手集団が縦長の11台に膨れ上がった。

 そんな中、マリーニとフェルナンデスが接触しながらのバトルを演じた際、隙をついてリンスが3番手に浮上。リンスは20周目に、それまで集団を抑え続けていたアコスタもオーバーテイク。アコスタは上手く防戦してきたが、2番手をここで奪われた。

 さらにアコスタにはアレックス・マルケスがチャージをかけていき、残り5周でオーバーテイクすると、すぐにリンスも狙った。リンスはアレックス・マルケスを相手に守りきれず、2番手を奪われて後退。さらに今度はアコスタがリンスを抜き、表彰台圏内に復帰した。

 アコスタは終盤に来てペースが復活し、アレックス・マルケスを再び追い立てるようになり、そのままオーバーテイク。2番手に返り咲いた。

 激しい表彰台争いを尻目にひとり旅で続けたアルデゲルは、一時は10秒ものリードを築いた。最後はそれを少し吐き出しつつも、7秒差でトップチェッカー。ルーキーながらMotoGPクラス初優勝を果たした。なお最高峰クラスではマルク・マルケスに次ぐ史上2番目に若いウィナーとなった。

 2位はアコスタ、3位はアレックス・マルケスで、グレシーニがダブル表彰台をゲットした。日本メーカーのトップはマリーニの5位で、ヤマハはファビオ・クアルタラロが7位。表彰台を争ったリンスは最終的に10位でのフィニッシュとなった。

あなたにおすすめ