突然の離婚宣告
その日、娘を寝かしつけた後のことでした。リビングでくつろいでいると、夫が神妙な面持ちで「話がある」と切り出してきたのです。何か深刻な相談かと身構える私に、夫は淡々と告げました。「好きな人ができた。その人と付き合いたいから、別れてほしい」と。
あまりに唐突な言葉に、私はしばらく声が出ませんでした。夫によると、相手は彼の職場の後輩。すでに何度か食事にも行っており、「お互いに惹かれ合っている」と夫は自信たっぷりに語ります。
娘のことはどうするのか、私たちの5年間は何だったのか。聞きたいことは山ほどありましたが、夫の一方的な態度に、まずは事実を確認しなければと冷静になりました。
浮気相手に直接連絡
翌日、私は夫のスマホに残っていた後輩の連絡先を控え、直接メッセージを送ったのです。「突然のご連絡、申し訳ありません。〇〇の妻です。夫との関係についてお話を伺いたいのですが」
数時間後、その後輩から返信がありました。そこには、私の予想を大きく覆す内容が綴られていたのです。「私、既婚者の方とお付き合いなんて絶対にしません」「あの人とは業務上の会話しかしたことがありません」「食事に誘われたこともありません」。さらに「正直、少し距離を置きたいと思っていました」とも打ち明けてくれました。
つまり、夫が語った「浮気」は完全な妄想だったのです。
